膣、それはあなたのすべてを現す宇宙
生理、排卵、セックス、出産と、女性の体に大きく関わっている膣。そんな大事な膣に対して、日本人はまだまだケア意識が低く、自分の膣を見たことも触ったこともない人さえいる、と指摘するフィトテラピストの森田敦子さん。膣回りのコンディションをしっかり把握することは女性として最も大切な姿勢だという。
「膣から出るおりものや経血を見れば、食べているものや睡眠状態、ストレスやタバコ、お酒の有無など、その人のライフスタイルと健康状態がわかります。妊娠できる体質かもひと目でわかるし、生理の遅れや月経痛、PMSなどの不調もすべて膣とつながった卵巣や子宮に関わるもの。膣は単なる子宮の入り口にとどまらず、私たちの健康と切り離せない、ひとつの宇宙のような重要な存在。これ以上大事なパーツはないのです」(森田さん)
まず生理の点からいうと、経血がいつまでもダラダラ出て生理が長引くような膣ではダメ、と森田さん。筋肉層からなる膣を鍛えて、経血を毎月しっかり押し流して出し切る力を養えば生理もラクになるそう。そして、何といっても膣は粘液をたっぷり出す力が必要。外からの細菌やウイルスをブロックしてくれる粘液力が低下すると、免疫力も下がり、疲れがとれず風邪を引きやすいなど健康にも悪影響になるため、やはり潤いはマスト。その意味でも、粘液力と筋力の低下につながる“セックス離れ”は絶対に避けるべきだそう。
>>セックス離れはこんなことまで引き起こす!?
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Profile:森田敦子
Atsuko Morita/植物療法士。フランス国立パリ13大学で植物薬理学を修め、日本における植物療法の第一人者として活躍。植物療法に基づいた製品の開発や啓蒙のためのスクールを主宰。また、エル・オンラインでの「粘膜美容論」や「膣ケア」など、フランス仕込みの新発想ビューティ提案でも大きな注目を集めている。2017年7月『潤うからだ』を出版。
アンティームオーガニック公式サイト http://intime-cosme.com/