特集 2016/4/18(月)
世界のおやつfrom Helsinki/歌野嘉子

ドーナツ? 揚げバン? いいえ、ムンッキです! フィンランドの春スイーツをどうぞ

季節に寄り添う北欧の暮らしには、まだまだ世界に知られていないスイーツがたくさん。おいしいもの大好きな現地コーディネーターが、四季折々にご紹介します。今回は、懐かしさすら漂う素朴なムンッキ。 老いも若きも揃ってフィンランドの人々が大好きな味で、これがなくては春が始まらない季節のスイーツです。

ムンッキ界の女子代表が「アーノルド」だとすると、おばあちゃん代表はこちらの店です。

カッリオ地区の住宅街に静かに佇むこのベーカリー。約60年の歴史を誇る名店です。創業者でありオーナーでもある女性は、約60年の長きにわたり「看板娘」としてご活躍され、昨年勇退。現在はお孫さんが「新・看板娘」として店番をしています。ショーケースのムンッキコーナーはなかなかの迫力。丸々としたムンッキは、バニラフレーバーのほか、ブルーベリー、アップルなど、中にジャムが入ったタイプもいろいろありました。
 
ここのムンッキで一番人気は「ミニブタ」(80セント)。

ブタの形の「ムンッキポッス」(Munkkipossu)は、フィンランドでも定番のムンッキ。中にりんごやラズベリーのジャムを入れたものがポピュラーです。その小さいサイズを発案したのがこのベーカリーなのだそう。確かに軽い食感と2~3口で食べ切るサイズは、「ちょっと何か甘いもの~」というときにほどよいボリュームのおやつになります。個人的には、足の部分があることでカリカリ・サクサクな面が増えているのがお気に入り。角がたくさんある消しゴムと同じ論理で、小さなムンッキでも「揚げ」の醍醐味がたっぷり味わえるのです。

ちなみに、中はりんごジャム。酸味のある甘さでさっぱり食べられます。
 
奥深~いムンッキの世界。噂によるとクリームムンッキなるものもあるそうです。それはぜひともいただいてみなくては! ムンッキを極める道は、先が長そうです。

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  • Pyynikin Näkötornin Kahvila(ピューニキン・ナコトルニン・カハヴィラ)
    Näkötornintie 20, 33230 Tampere
    tel. +358 3 212 3247
    営業時間/9:00~20:00 
    ※夏季は~21:00 夏至とクリスマスは変更あり
    http://www.munkkikahvila.net/
     
    Arnolds Forum Helsinki(アーノルド Forum Helsinki店)
    Mannerheimintie 20, 00100 Helsinkitel.
    tel. +358 4 6922 8226
    営業時間/9:00~20:00 土曜10:00~18:00 日曜12:00~18:00
    ※ヘルシンキ市内に4店舗、その他都市にも店舗あり
    http://arnolds.fi
     
    K.E. Avikainen(K.E.アヴィカイネン)
    Franzeninkatu 10, 00500 Helsinki FINLAND
    tel. +358 9 719 719
    営業時間/9:00~17:00
    定休日/土・日曜

  • 歌野嘉子(うたのよしこ)●留学、現地旅行会社勤務を経て、ヘルシンキにてコーディネート事務所を主宰。個人旅行、ウェディング、各種メディアコーディネートのほか、デザインアパートメントホテルを運営。美味しい食事とお酒、美しい器があればほかにはなにも要らない!
    http://www.officeutano.fi

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