平野由希子さんのお気に入りはワインとカクテルで楽しむ、ほろ酔いグルメ
ワイン持ち込み天国! 厳選した一本と美味な料理で乾杯
本誌でもおなじみの料理研究家の平野由希子さん。フランス好きのイメージが強いけれど、実は年に1度のペースで訪れるほどの香港好き。「料理のおいしさはもちろん、ワインの持ち込み天国なところがいいですね。街の食堂、市場から星付きのレストランまで持ち込み料を払えば、かなりの店が持ち込みOK!B級グルメや香港ならではのおいしい焼き物もワインがあるとおいしさが違います」
料理とのペアリングを考えてワインをゆっくりチョイス
平野さんの香港滞在はまず、香港島中環にある「La Cabane Wine Cellar(ラ・キャバヌ・ワインセラー)」に行くことから始まる。「ここで滞在中に楽しむワインを買い込むのがお決まり。行く予定のレストランや飲茶店、食べたい料理などとの相性を考えながら選ぶのが至福の時間。その後、レストランへ繰り出します」。ワインを抱えた平野さんが向かうのが市場の中にあるカジュアルな食堂。「市場のなかにあるレストランでも、ワインの持ち込みがOK。この前はマグナムボトルのシャンパーニュを持ち込みましたがお店の方も慣れたもので、ワインクーラー代わりにとバケツを貸してくれました(笑)」。市場の中にあるような店は、海鮮料理はもちろん、肉、野菜、麺など充実のメニュー。日本ではお目にかかれない巨大シャコやはまぐりを蓮の葉で包んで蒸した一品までなにを頼んでも美味。「過度な味付けをしていないので、ワインやシャンパンとの相性もばっちりです」
人気実力ともにトップクラスのバーへGO!
ワインを持ち込んで、グルメ三昧した後に平野さんが向かうのが、香港島の中環にあるバー「クイナリー」だ。この店はトレンドに敏感なフーディーが集まる店だけでなく、「World’s50Best Bars」に毎年選ばれる実力派。
一日の締めくくりは、オリジナリティの溢れるカクテルで。
「香港はバーのレベルが本当に高くてびっくりです」という平野さんおすすめは看板メニューのひとつ、まるでデザートのような見た目の「アールグレイ キャビア マティーニ」だ。最新の機器を使ってオリジナリティの高いカクテルを考案したのが、香港のバートレンドを牽引しているミクソロジストのアントニオ・レイ。「クラシックなカクテルやウイスキーのおいしさもさすがです。香港好きの友人編集者は滞在中に毎晩ここに通い詰めているそうです」
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La Cabane Wine Cellar(ラ・キャバヌ・ワインセラー)
B/F,97 Hollywood Rd, Central,Hong Kong
tel. +852 2517 0186
営業時間/17:00(水~土曜12:00)~21:00
定休日/日曜
Quinary(クイナリー)
56-58 Hollywood Road, Central, Hong Kong
tel. +852.2851.3223
営業時間/17:00~翌2:00
定休日/日曜
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平野由希子
料理研究家。フランス料理とフランスワインを偏愛した人生を送り、2015年フランス農事功労章シュヴァリエを叙勲。東京・大井町にはワインバー「8huit.」を、東京・湯島には焼き鳥とワインを楽しめる「76vin」をプロデュース。雑誌、著書など幅広く活躍中。ワインサイト「Wine365」の立ち上げメンバーに。http://www.wine365.co.jp/
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