特集 2016/12/30(金)
ブームの仕掛け人が語る、「トレンド・フード」の作り方

ネクスト・トレンドはこれだ! 「ミニベーグル」をめぐるサクセス・ストーリー

わずか4年で全米中を席巻した話題のベーカリー「バンタム・ベーグルズ」をご存じ? 創設者のカップルが会社を辞めてまで作りたかったミリオンセラーの新ベーグル「ミニベーグル」とは? そして、その誕生秘話をお届け!

2015年前期には、『シャーク・タンク』の投資家たちを見下ろす側になっていた。まだ9時から17時のファイナンスの仕事をしていたニックさんだったが、発明家で投資家のロリ・グレニエ氏が利益の25%と引き換えに275,000ドルを提示した後、ファイナンスの仕事を続ける必要がなくなった。番組が放送されてからは、全米はおろかカナダからも人々がブリーカー・ストリートの店に押し寄せてきたという。
「『シャーク・タンク』のファンたちは、番組で紹介されたビジネスをサポートするのにとても熱心。そのおかげで助かりました」。グレニエ氏が「バンタム・ベーグルズ」とビジネスをスタートするやいなや、有名ブランドにするためにの大きな取引をもちかけ、大量のオーダーに対応する戦略アドバイスをもらったそうだ。「“fake it till you make it(成功するまで成功したと思い込む)”ということわざが私たちのビジネスの核にあります。それは自分、プロダクト、ビジネスに対する、盲目的でピュアな信念なのです」と、エリスさんは語る。

その後、夫妻はSNSの「LinkedIn」を使ってメジャーチェーンのバイヤーを探しはじめ、ミーティングにつながることを期待して売り込みメールを送り続けたという。そして、1通のメールが「スターバックス」の地域ディレクターの目に留まり、瞬く間にニューヨークシティエリアの約500店舗の「スターバックス」に3種のベーグルを置く契約に繋がった。

ちなみに3種のフレーバーは、「クラシック(プレーンベーグルにクリームチーズ)」、「みんなのお気に入り」、そして「フレンチトースト」。「スターバックスに行ってペストリーケースに私たちのベーグルが陳列されているのを見るたびに、胸がいっぱいになってワクワクするわ」。

その間、夫妻はブルックリンにより大きなスケールでベーグルを焼いて詰める作業ができる施設を見つけていた。1日に最多数千個だったのが、なんと1週間に100万個も生産できるように! 「スターバックス」とのパートナーシップは大成功で、ベーグルの販売をニューヨークだけでなく全米に拡大することもできたそう。現在は、次のターゲットをスーパーマーケットに絞り、2017年末までに全米のスーパーで冷凍の「バンタム・ベーグル」を売ることを目標にしている。とても高い目標だが、2人はそのチャレンジに乗り気だ。「信じて疑わないほどのアイデアがあるなら、やらない理由なんてない。とにかくやるだけ」。今のところは明らかに、そのやり方でうまくいっているようだ。

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original text: Candace Braun Davison  translation: Mayu Nakanishi instgram : @bantambagels

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