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写真左/とあるファッションイベントでは、露出度の高い妖精のようなドレスに一同仰天。 右上/ロンドンのマダム・タッソー館に飾られた、ヨセフ&マリア像になった蝋人形のベッカム夫妻。 右下/夫からのプレゼントは、約1億7289万円の巨大なダイヤモンドの指輪。

Photo : Getty Images, Aflo

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【2004-2006】 キャリアダウンに見えても威厳は失わない

ブランドに迎えられる形でゲストデザイナーになり、当時流行りだった“セレブ妻の副業としてのデザイナー”になったものの大失敗。原因は、彼女の名前だけが欲しかっただけのカジュアルブランド(のちにこのブランドは身売りをしている)と、安易にかかわってしまったこと。彼女に期待もせず、才能を信じてもいなかった企業との失敗で、ファッショニスタというよりも、痛いインフルエンサーとしての認知度が高くなっていく。その後は一気に下降線。国内だけでなく、海外でも“分をわきまえないエセセレブ”との批評が他出。

その後も、世間的評判と真っ向から衝突するように、露出度の高い服で豊胸したバストと、もともと備わったスレンダーな肢体を強調。そうすればするほど、セレブというよりいじられキャラのイメージが加速する。

ところが、どんなに非難されようと「自分がやりたい・やるべき」と思ったことは貫き、世間に愛されることを望まず、あえて空気を読まずに突き進むヴィクトリア。

ワーストドレッサーに選ばれようと、夫婦そろってマリアとヨセフを模した蝋人形になってしまったとしても、ノークレームで知らぬふりができる自信。ゴシップになることはしても、ドラッグなどの本当の騒動は起こさなかったバランス感覚の良さ(同じ時期に坂を転がり落ちていったリンジー・ローハンと大きく異なる点)。ぎりぎりのラインを押さえつつ世間が気になることをする、そんなセンスを武器に、世間の人気と反比例して“ヴィクトリア・ベッカム”という名前はどんどん大きく成長していく。
 
ヴィクトリアは本来の強さと賢さはココ。どんなにいじられても、バッシングされても、落ち目になるスターにありがちな、慌てふためきや、反論やお騒がせ騒動からは身を遠ざけ、我関せずを貫き通す。笑わないといじられても、笑みを拒否し、ファッションセンスがないとあざ笑われても、モード界の重要なイベントには堂々と出席。一種の威厳や尊厳を維持して、ファッション界のトップとの親交を深めていく。

しかし、まだまだキャリアの最底辺はこの後! 後半では私生活と仕事両方で迎えるどん底から、見事に再出発し、今の地位にまで上り詰める驚愕の根性に注目!!

「【前編】世界的ファッショニスタ、ヴィクトリア・ベッカムの幸せキャリア計画」トップへ

photo : AFLO、Gettyimages

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