エディターズPICK
2017/03/03(金)

ドキッ! 下着だらけのミュージアム:「アン・ドレスド:ヒストリー・オブ・アンダーウエア」展

1月パリで「パリ国際ランジェリー展」が開かれたいっぽう、ロンドンではランジェリーの歴史展が開催中。ヴィクトリア&アルバート博物館で18世紀から現在までのアンダーウエアの歴史に焦点をあてた「アン・ドレスド:ヒストリー・オブ・アンダーウエア」が話題に。「理想の身体とは何か」や「下着とファッションの関係」などを切り口に、18世紀に手作りされた下着をはじめ、様々な形のコルセット、コンテンポラリー・デザイナーたちのコレクションを含め、およそ200点以上の下着が展示されている。知っているようで実は知らない、「アンダーウエア・ワールド」へ、ようこそ。

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Installation view of Undressed: A Brief History of Underwear© Victoria and Albert Museum, London、Detail, Silk chiffon knickers, possibly Hitrovo, 1930s © The Royal Pavilion & Museums, Brighton & Hove

豊かさを誇示する装飾ランジェリー

ランジェリーはアンダーウエアとナイトウエアーを含めた総称であり、特に官能的でラグジュアリーな素材を使ったものを意味する。ランジェリー「Lingerie」の語源はリネンを意味するフランス語の「Linge」。元々リネンやコットンが主な素材だった下着は、19世紀の後半に、繊細なレース、美しい刺繍、様々な大きさのリボンによって、デコレーションされた。

補正下着から装飾下着へと進化を遂げた、近代のコルセット。

Installation view of Undressed: A Brief History of Underwear © Victoria and Albert Museum, London

さらに裕福さのシンボルとして、高級シルクなどの素材を導入。また、ボディシェープの補正・サポートが主な役割であったコルセットにも、キラキラと装飾されたデザインが登場した。本来、洋服の下に着るためのランジェリーは、ファッション的な要素を取り入れ、アウターウエアにも負けない存在感を放つようになったのだとか。

Text : Kiyoko Matsushita

  • ヴィクトリア&アルバート博物館『アン・ドレスド:ヒストリー・オブ・アンダーウエア』展

    1852年に設立された、装飾アートやデザインなどを扱うロンドンで最大級の博物館。絵画、彫刻、宝石、衣装など、古代から現代までおよそ5,000年間に及ぶアートが400万点ほど展示されている。『アン・ドレスド』展の会期は2017年3月12日まで。美しい中庭にはカフェが併設されていて、入場料と常設展の見学は無料。サウス・ケンジントン駅から徒歩5分。

    Cromwell Rd, Knightsbridge, London SW7 2RL

    公式HP/ https://www.vam.ac.uk/

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