エル取材班が語る! 2016-17秋冬コレクション座談会
発売中の『エル・ジャポン』9月号では、今秋のトレンドを総力特集! なかでも、2016-17秋冬コレクションの取材を担当したエディター5名による座談会では、個性豊かなトレンドが飛び交った今シーズンを振り返り。モード界で注目のブランドやウィッシュリスト入りしたアイテムなど、今季におさえておくべきトレンドをとことん語りつくします!
パリではリアリティを追求した新たなモードが誕生
K:革新的な流れは、今季の「バレンシアガ」にも言えているね。
Y:パリ班がショーで驚いたのは、驚異のデザインにもかかわらず、周囲に100%ポジティブに受け入れられていたこと。
TO:ディレクターのデムナも〝過去〞を上手に操っていたね。スタンドアウェイカラー、Cカーヴ、キックスカート。すべてがアーカイブが源でしょう?
Y:でも、彼はそれらをすべてフィーリングで解釈した。コレクションのテーマだって“アティテュード”だったのよ。それこそが成功のカギだったと思う。
N:“これがアリなんだ”と言わしめる強さがある。でもそれは、彼が服のパターンを知り尽くしているからこそ。イコールクチュールハウスにふさわしい人、という証明にも通ずるから。
TA:ジージャンだって、これ以上進化するなんて思えなかったのに見事に刷新。歴史に残る一枚になるのでは?
Y:今回パリでは“伝統”と“革新”では担う役割が違い、どちらも大事だと学んだ。これは“早く売るか売らないか”という論議にもなるけど……。私は「ヴァレンティノ」のショーで究極に美しくソリッドされたバレエルックを見て“クチュールは文化である”という普遍的な姿勢も感じたよ。
K:でも、今回挙がった多くのブランドには、実は共通項があると思う。それは、指揮官が服を構築できる“技術者”である、ということ。
Y:本来の形に戻して、価値を高める。役割が違えど、ファッションは今、このゴールに向かっているのかもしれないね。
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【コレクションを取材した担当エディターたち】
■ニューヨーク担当:シニアファッションエディター TAKAKO、ファッションエディター KEIICHI
■パリ担当ファッションエディター YUKO
■ミラノ担当:ファッションエディター TOMOKO
■ロンドン担当:ファッションエディター NAHO
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