エディターズPICK 2017/10/26(木)

NYで独占取材!「マイケル・コース」の“食”を通したチャリティプロジェクトとは?

毎年10月16日と国連が制定した「世界食糧デー」に合わせて、女優のケイト・ハドソンとタッグを組んで“ウォッチ・ハンガー・ストップ”というキャンペーンを実施している「マイケル・コース」。世界のおよそ70カ国で1600万人の子供たちへ食糧を届けているキャンペーンに加え、NYでローカルな活動を行っている団体“God’s Love We Deliver(ゴッズ・ラブ・ウィー・デリバー)”も支援。その意義やプロジェクトへの想いを、現地でマイケル・コース氏にインタビュー。身近な人々を救いたいという純粋な願いと、ファッションだからこそ叶えられる活動や意義に耳を傾けて。

マイケル・コース社会奉仕賞を受賞したグウィネス・パルトロウ(左)

本年で11回目となる“ゴールデン・ハート・アワード”では、2012年から発表しているマイケル・コース社会奉仕賞を、グウィネス・パルトロウに授与。ライフスタイルサイト「Goop」を主宰し、ストイックな食生活にも注目が集まる彼女を選出した理由とは?
 
「グウィネスとは長年の友人ですが、人生のいろいろなことを興味をもちながら果敢に挑戦していく姿に感銘を受けます。アカデミー賞を受賞した女優であり、素晴らしい母親、ビジネスウーマン、そして常に彼女がいるNYやLAのコミュニティに関与し、影響を与えているんです。私たちはこういった活動で必要なロールモデルになる人々を常に探していますが、エンターテイメントに限らずビジネスやファッション業界など、どこにいてもみんな何かできるのです」
 
この日行われた表彰式では、協会にとって重要な2名も選出。ゴールデン・ハート・アワード生涯功労賞を舞台プロデューサーのジョーダン・ロス、ゴールデン・ハート・アワード特別ボランティア賞をシェフのジョン・ギルマンが受賞した。
 
「ジョーダンは仕事で成功する前から、コミュニティに還元するという精神をもって貢献してきた人です。“ゴッズ・ラブ・ウィー・デリバー”の料理本を手掛けているジョンは、ビジネスで大きな成功を収めながら、本プロジェクトではボランティアとしてずっと食事をデリバリーしてくれています。

このプロジェクトはとてもシンプルなアイデアから生まれました。NYとは経済的に豊かな都市で、世界中の富や名声が渦巻く一方で、近所には病気で食べることに手段を持っていない人々がいる街なのです。当事者はもちろん、患者の家族である両親や子どもたちにも温かくて栄養がある食事を届けています。
 
供給している食事は、それぞれの病気に必要な栄養がバランスをきちんと把握して作られています。キッチンにはベーカリーもあり、バースデーには患者それぞれに合わせたケーキを作ることも。クリスマスにはブラウニーを販売するんです。
 
ボランティアに参加する人々が、活動を楽しんでくれているのも相乗効果ですね。ビジネスマンもデザイナーも職業や肩書など関係なく食材を切ったり、調理したり、みんなの手で作っています。いつの間にかどんどんと協会の活動が発展し、キッチンがとっても手狭になったので、新しいビルの建設を提案しました。資金を寄付して2015年にオープンし今に至ります」
 
ウエストヴィレッジにある協会のビルディングは、“マイケル・コース ビルディング”と名付けられ、シェフの指導のもと、ボランティアが調理した食事を、ボランティアが配達。毎年1万人ほどが参加しているそう。

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photo: GETTY IMAGES FOR MICHAEL KORS  coordinate: MAKIKO MONJI

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