軍服から銀幕、そしてランウェイへ。永遠のクラシック、“トレンチコート”の歴史と魅力
2018/02/26(月)
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映画『昼顔』では、カトリーヌ・ドヌーヴがパテントレザーのトレンチコートを着用(1967年)

スタイルを象徴するアイテムに昇華

以来、トレンチコートは映画のなかのアイコニックなアイテムとして地位を確立し、ギャングスターや壮健な紳士、探偵、’40〜’50年代映画に登場する悪役たちなどさまざまな役柄に用いられるようになった。戦後から1960年代にかけては女優たちの間でも一般的になり、1960年には映画『恋をしましょう』でマリリン・モンローが、1962年のロジェ・ヴァディム監督作品『戦士の休息』ではブリジッド・バルドーがトレンチコートを着用。イヴ・サンローランは『昼顔』(1967)でカトリーヌ・ドヌーヴのためにトレンチコートを再解釈し、艶やかな黒のパテントレザーで表現。セックスアピールのためのアイテムとして昇華させた。

Photo:AFLO,GETTY IMAGES  Translation&Text:NAOKO OGATA

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