パリ発、クチュールウィークに咲き誇るスーパーハイジュエリー
1月、7月の年2回開催されるオートクチュールウィークは、モードの祭典であるだけでなく、今やハイジュエリーの発表の場として注目度急上昇中。2016年の今年は13ものブランドが参加。目立ったトレンドをキーワード別に、その全貌をご紹介！
ネックラインにぴったりと沿う“ディーヴァ ドリーム”ブレスレット（WG×DIA×エメラルド×サファイア×アメシスト×ルビー）／ブルガリ（ブルガリ ジャパン）
[4]COLOURS／ドラマティックな色彩
BVLGARI ブルガリ
永遠の都ローマへの賛美
「ブルガリ」は駐仏イタリア大使館にて、ジュエリーショーを開催。ショーケースに飾られたものとはひと味違い、モデルが着用したハイジュエリーは凄みのある美しさで迫ってくるようだった。ここでお披露目された新作“The Magnificent Inspirations - 壮大なるインスピレーション”は、古代ローマのスタイルからミステリアスなスネークモチーフまで、「ブルガリ」のアイコンの集大成ともいえるラグジュアリーなラインナップ。まるで「身につける彫刻」と呼びたくなるようなフォルム、デザインに合わせてひと粒ずつ研磨されたジェムストーンの見事さは、まさにため息もの。宝石をこよなく愛するというジュエリー・クリエイティブ&ジェム・バイイング エグゼクティブディレクターのルチア・シルヴェストリの才能は、目をみはるばかり。
丸さが愛らしい“Tiffany Prism”ペンダント、左から（YG×ダイヤ×ツァボライトガーネット）（YG×ダイヤ×イエローサファイア×スペサタイトガーネット）（PT×ダイヤ×ブルーサファイア）（PG×ダイヤ×ピンクサファイア）／ティファニー（ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク）
TIFFANY ティファニー
ステンドグラスのような透け感のあるボール
世界中からプレスが集結するクチュールウィークに合わせ、“Tiffany Master Pieces 2016”をお披露目した「ティファニー」。デザインディレクターのフランチェスカ・アムフィテアトロフも姿を現し、パリの隠れ家風ホテルを使った展示会は、そこだけニューヨークを思わせる雰囲気に。今回試みられたのは、ブランドの多彩なデザインヘリテージを、巧みなクラフツマンシップで表現するというアプローチ。そしてできあがったのは、チャーミングな“Tiffany Prism”。初代デザインディレクター、ルイス・コンフォート・ティファニーが好んだエナメル技法から着想を得たという。ジェムストーンの美しさを知り尽くした「ティファニー」ならではの色使いだ。
蝶の部分が取り外せる“ハイジュエリー コレクション”ブレスレット（WG×チタン×トパーズ×アメシスト×サファイア×スピネル×ツァボライトガーネット×パライバ風トルマリン×ルビー×エメラルド）／ショパール（ショパール ジャパン プレス）
CHOPARD ショパール
陶酔を誘うマルチカラーの蝶
ヴァンドーム広場のほど近くにブティックを構える「ショパール」は、1月のクチュールウィークに参加。そのコレクションは、目を奪われるほどのあでやかさだった。驚くのはその素材で、軽くて丈夫、でも加工には高度な技術力が必要とされるチタン。大きな蝶のモチーフは取り外してブローチに、小ぶりな蝶はイヤリングとして使用することも可能。ハイテクノロジーと伝統技術、そして革新的なデザイン融合させた「ショパール」だからこそできる、スペシャルなジュエリーとして観る者を圧倒した。リーダーシップをとったのは、共同社長兼アーティスティックディレクターを務めるキャロライン・ショイフレ。彼女の情熱なくして、こんなアートなジュエリーは生まれない。
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問い合わせ先／
ブルガリ ジャパン 03-6362-0100
http://www.bulgari.com/ja-jp
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク 0120-488-712
http://www.tiffany.com
ショパール ジャパン プレス 03-5524-8922
http://www.chopard.jp
Text : Keiko Honma
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