長尾悦美/髙島屋「スタイル&エディット」バイヤー
長尾悦美さんがこの冬も手離せないと話すニットは、「フランクリン テイラード」のカーディガン。6年前、ファーストコレクションから直営店で購入して以来、ずっと愛用しているそう。
「メンズブランドらしい、シェットランドウールの品の良さを漂わせながら、女性らしくも着られるコンパクトなサイズ感が気に入って、写真のグレーとホワイトを2色買い。上質なベーシックアイテムとして、歳を重ねても品よく着たいと思える一着です」。
肌寒くなってきたここ最近は、写真のように素肌の上から着るのが今の気分。コージーなニットですら、少しフェティッシュなムードで着こなすのが長尾さん流。ウエストに巻いた細ベルトや重ねづけしたジュエリーなど、小物使いもセンスが光る。
「私の考えるチープ・シックは、物というよりはスタイル。ベーシックを知り尽くした先に完成されたブランドや、流行にとらわれない“品”と“個性”が確立したスタイルのことを指すと思います」