エディターズPICK 2014/11/11(火)
秘蔵写真も公開!

トップメゾン「シャネル」とスポーツの歴史秘話

空前のスポーティブームの陰に『シャネル』あり。そういっても過言ではないほど、スポーツテイストを革新的なデザインに落とし込み、繰り返し起用してきたフランスのトップクチュールメゾン「シャネル」。それは、自身がスポーツウーマンであったココ・シャネルの精神そのものが息づいているから……。そんな興味深い事実と、歴史的に貴重なアーカイブ写真、そしてスポーツを通して女性の解放に貢献してきた「シャネル」の先見性を今、ここに公開。これを読めば、確実に知的なトレンドセッターになれること間違いなし!

(上)1924年、ジャンコ・コクトーとバレエ『青列車』のダンサーたちと。- Jean Cocteau with Le Train Bleu ballet's dancers in 1924-Getty Images Sasha Avec l'aimable autorisation du comitee
(下) カール・ラガーフェルドによる「シャネル」2006年春夏コレクションより - CHANEL SPRING SUMMER 2006-KARL LAGERFELD

驚愕! 芸術とスポーティのハイブリッド
 
驚きなのは、ガブリエル・シャネルのスポーツへの愛着。1924年、あの伝説的バレエダンサー、ニジンスキーを見出し、“バレエ・リュス”を率いてロシアバレエを世界的に有名にしたディアギレフ。彼に依頼された舞台『青列車』の衣装用にマドモアゼルが使用したのは、なんと本物のテニスウェアにスポーツタイツ、そしてゴルフウェア。
 
というのも、当時もスポーツブーム。このバレエの演出自体が、最新のスポーツを楽しむ新しい人たちのライフスタイルをコミカルに表現したもの。キャラクターのなかには、現在もローランギャロスのコートにその名を残す、あの伝説的女性テニスプレイヤー、スザンヌ・レングレンを真似た役も登場。ファッションも芸術も、スポーツとアクティブな女性が活躍する“時代の潮流”をいち早く先読みしていたことがわかる。

>>ファッションがスポーツのためにできること。次のページへ

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(c)CHANEL

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