ニュース 2016/3/24(木)

初単独ダンス公演は完全セルフプロデュース! 菅原小春さんが『SUGAR WATER』を開催

リアーナや少女時代など数々のアーティストの振り付けやバックダンサーとして活躍、圧倒的な熱量と存在感がみなぎるダンスで世界からラブコールが絶えない菅原小春さんの公演をレポート!

2月21日に行われた『SUGAR WATER』より「孤独」のシーン。無機質なコンクリートに包まれた東京・寺田倉庫に、グランドピアノなどのバンドセットが出現。

世界を飛び回る旬のダンサーおよびコレオグラファーとして、最近はCMやファッションシーンにも活躍の場を拡げる菅原小春さんが、音楽から演出までを手掛けた初単独ダンス公演『SUGAR WATAR』を開催した。
 
「秘めた感情を身体や表情で表現することで、相手に絶対的に届くものがある。そこに生の音をぶつけて、自分の人生を踊りたかった」との想いをきっかけに、テーマとしたのは自身が繰り返し感じてきた普遍的な人間の感情。「怒り」「自由」「逃避」「孤独」の4つのパートに対し、それぞれドラマー、ギタリスト、ヴァイオリニスト、ピアニストと繰り返しセッションを重ね、言葉でストーリーを伝えながら作った曲を制作。高校時代に初めてバックダンサーをやったときに楽器の音が身体に素直に入ってくる感覚を覚えて以来、「いつか自分のショーで生の音を」という夢を実現させた。さらにデザイナーでもある両親の影響で小さい頃からファッションも身近だったこともあり、パートごとに衣装とメイクも早変え。その上で、まさに感情を身体に解放した即興のダンスで4人の女を演じ分け、「ランウェイ、映画、ライブのダンスを観に来た感覚を与えたかった」という今回の挑戦は、台詞のないオムニバスのミュージカルさながらであり、ある種のアートとも言える。

左からヴァイオリニストの三國茉莉さん、ギタリストの田口慎二さん、小春さん、ドラマーの平里修一さん、ピアニストの吉野ユウヤさん。

「ダンサーはこういうファッションじゃなきゃだめとか、身体が細くないとカッコよくないとかじゃなくて、私の場合はそこにどれだけ自分の人生や辿ってきた色を出せて、ソウルをぶちこめるか。それだけを大事に生きていきたい」
 
初演の『SUGAR WATAR』に触れ、ダンサーの枠を超えた“アーティスト菅原小春”のこれからに、改めて注目したい。

Photo:Jiro Konami Make:Sada Ito for NARS Cosmetics (DONNA) Hair:KENICHI for sense of humour (eight peace) Stylist:Kazue Mizushima Text:Yuka Okada

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