ニュース 2017/10/6(金)
cinema this week

マリオン・コティヤールが恋に生きる女を演じる『愛を綴る女』ほか10月第一週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルが週替わりでセレクト。10月に入った今週はさまざまな愛のかたちを描いた3作品をご紹介。

 

10月7日(土)公開 『愛を綴る女』

南仏の小さな村で暮らすガブリエルは夢見がちな少女。感情の起伏の激しい彼女は問題ばかり起こし、親の強い勧めで、職人肌の寡黙なスペイン人労働者、ジョゼと結婚させられる。ジョゼは働き者だったが、ガブリエルはまるで愛を感じない。流産を機に温泉施設で療養することになった彼女は病で滞在していた物憂げな兵士に出会い、魅かれていく。退院後もガブリエルは思いの丈を赤裸々に綴った手紙を彼に送り続ける。自分の気持ちにまっすぐに突き進む、少女のような女性をマリオン・コティヤールが純粋に演じ、目を奪われる。抗えない魅力の運命の男性には人気のルイ・ガレル。恋に焦がれる妻を傍らでじっと見守り続けるしかない、武骨な夫にはバルセロナ出身の実力派、アレックス・ブレンデミュール。原作はミレーナ・アグスのベストセラー恋愛小説「祖母の手帖」。人妻の道ならぬ恋の結末は思いのほか衝撃的。
 
監督/ニコール・ガルシア
キャスト/マリオン・コティヤール、ルイ・ガレル、アレックス・ブレンデミュール、ブリジット・ルアン、ビクトワール・デュボワほか
10月7日公開
http://aiotsuzuru.com/

 

10月7日(土)公開 『アンダー・ハー・マウス』

若き日のレオナルド・ディカプリオを彷彿とさせる“ネオイケメン”モデルとして注目を集める、ジェンダーレスな魅力のエリカ・リンダー初主演作。昼間は大工として働き、夜はさまざまな女性とデートを重ねていたダラス。ある日、現場の近くで、ファッションエディターとして働くジャスミンを見初め、デートに誘う。ダラスに興味津々なジャスミンだが、彼女には婚約者がいた。ところが婚約者が出張中の夜、女友だちと夜遊びに出かけたジャスミンはダラスと再会。二人は急速に魅かれ合う。美しくも官能的な映像がシンプルな展開に映える。実は、役者たちが安心して、ラブシーンに臨めるよう、現場スタッフも女性オンリーだったとか。カナダ初、女性スタッフだけで製作された映画となっている。
 
監督/エイプリル・マレン
キャスト/エリカ・リンダー、ナタリー・クリル、セバスチャン・ピゴット、メイコ・ニュイエントほか
10月7日公開
http://underhermouth.jp/

 

10月7日(土)公開 『あゝ、荒野 前篇』

幼い頃、母に捨てられ、少年院を出たばかりの新次。酒浸りの父親に殴られて育ち、家出したバリカン。行き場をなくした孤独な彼らが新宿で出会い、たどり着いたのが倒産寸前のボクシング・ジムだった。片目のトレーナーの言葉に乗せられ、成り行きでプロを目指すことになった二人は生まれて初めて、自分たちの居場所を見つけ始める。寺山修司の原作を菅田将暉、ヤン・イクチュンのW主演で実写化した青春映画。上映時間は2時間以上だが、ドラマチックでスピーディーな内容に終始、引き込まれ続ける。演技派二人ならではの熱のこもった芝居はかなり濃密な時間。切磋琢磨していた親友二人がついに宿命の対決を果たす後編は21日公開。こちらは涙なくしては見られない訣別の物語。
 
監督/岸善幸
キャスト/菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也ほか
10月7日公開
http://kouya-film.jp/

Text: Aki Takayama

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