全世界で大ヒット中の『美女と野獣』ほか4月第4週のコレ観なきゃウィークエンド
毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって？ 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルが週替わりでセレクトし、ご紹介。今週は全世界で大ヒット中の実写版『美女と野獣』を含む、注目の3作品をピックアップ。
4月21日（金）公開『美女と野獣』
エマ・ワトソン主演で不朽の名作を実写映画化したミュージカル。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられた美しい王子。誰かを心から愛し、愛されることができなければ、永遠に人間には戻れない。呪われた城の中で孤独に暮らす彼に変化をもたらしたのは聡明で美しい村の娘ベルだった。他人の価値観に惑わされず、自分らしい生き方を求めるベルをエマが活き活きと演じ、“ハーマイオニー”のイメージを払拭。大人気ディズニー・アニメをディズニー自身が映画化しただけあり、オープニングから夢のように美しい映像世界に引き込まれる。監督は『シカゴ』『ドリーム・ガールズ』のビル・コンドン。実力派スターが集結した字幕版はもちろん、日本のミュージカルスターが勢ぞろいしたプレミアム吹替版もおすすめ。
監督／ビル・コンドン
キャスト／エマ・ワトソン、ダン・スティーブンス、ルーク・エバンス、ケビン・クライン、ジョシュ・ギャッドほか
4月21日（金）公開
http://www.disney.co.jp/movie/beautyandbeast.html
4月22日（土）公開『スウィート17モンスター』
17歳こじらせ女子ネイディーンが主人公の大いに笑えてちょっとほろ苦い青春映画。イケメンで人気者の兄を持つネイディーンはリア充な兄がコンプレックスで、すべてのリア充を爆破したいほど憎んでいる、ちょっと根暗な女の子。それでも親友のクリスタさえいれば、何も不満はなかった。ところがそのクリスタが兄と付き合い始め、リア充入り。ネイディーンはひとりぼっちになってしまう。誰もわかってもらえないと誰もが感じる17歳ならではの疎外感や孤独を天才女優で歌手のヘイリー・スタインフェルドが体当たりで演じ、多くの人が共感。母親のキーラ・セジウィックや教師のウディ・ハレルソンら、大人になりきれてない大人たちもユニーク。本作が初監督で脚本も務めたケリー・フレモン・クレイグはあのウェス・アンダーソンを見出した製作陣が発掘した新星。
監督／ケリー・フレモン・クレイグ
キャスト／ヘイリー・スタインフェルド、ウディ・ハレルソン、キーラ・セジウィック、ブレイク・ジェナー、ヘイリー・ルー・リチャードソンほか
4月22日公開
http://www.sweet17monster.com/
4月22日（土）公開『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒』
1950年に「LIFE」誌で紹介されて以来、フランス・パリのイメージを代表する写真の一つとなった「パリ市庁舎前のキス」。世界で最も有名な恋人の瞬間を捕らえたのは、フランスを代表する国民的写真家ロベール・ドアノー。本作はパリの日常を撮り続けた彼の人生と創作の秘密に迫るドキュメンタリー。残された膨大な写真やインタビューなどの映像資料、親交のあった人々や家族らの証言から、彼の知られざる写真哲学やいまなお世界で愛され続ける件のキス写真の製作秘話なども明らかになっていく。家族写真にもこだわり抜いた、職人肌の写真家の生涯。監督はドアノーの孫娘、クレモンティーヌ・ドルディル。パリの人々に温かい視線を持ち続けた祖父譲りの眼差しで、アットホームな優しいドキュメンタリーに仕上がっている。
監督／クレモンティーヌ・ドルディル
キャスト／ロベール・ドアノー、フランシーヌ・ドルディル、アネット・ドアノー、ダニエル・ペナック、フランソワ・モレルほか
4月22日公開
http://www.doisneau-movie.com/
Text: Aki Takayama
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