ニュース 2017/1/27(金)
CINEMA THIS WEEK

名優ぞろいの『未来を花束にして』ほか1月最終週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルが週替わりでセレクトし、ご紹介。今週末はウィメンズ・マーチを彷彿させる『未来を花束にして』ほか4作をリコメンド。

 

1月27日公開『未来を花束にして』
 
1912年、女性に選挙権のない時代のロンドン。女性たちは男性より劣っているとみなされ、同じ仕事でも低賃金で働かされていた。時に過激な手段に出てまでも、未来の女の子たちのために権利をもぎ取ろうとした女性たちの姿を実話に基づき映画化。ある日、目覚める平凡な主婦にキャリー・マリガン。その夫にベン・ウィショー。女性参政権運動を展開するWSPU(女性社会政治同盟)のカリスマ的リーダーにメリル・ストリープなど名優がずらり。ちなみに筋金入りの反体制派女性を演じているヘレナ・ボナム=カーターは当時の首相の子孫。
 
監督/サラ・ガブロン
キャスト/キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム・カーター、ブレンダン・グリーソン、アンヌ=マリー・ダフ、ベン・ウィショー、メリル・ストリープ
1月27日公開
http://mirai-hanataba.com/

 

1月28日公開『エゴン・シーレ 死と乙女』
 
28歳で急逝した天才画家エゴン・シーレ。彼の周囲には常に女性たちがいた。兄妹以上の絆で結ばれた妹のゲルティ。エキゾチックなヌードモデル、モア。運命のミューズ、ヴァリと彼女がいながら結婚した良家の子女、エディット。感情と欲に忠実なシーレに翻弄されながら、女性たちは彼の美貌と才能に抗うことができない。そして、生まれた傑作「死と乙女」。美しすぎるシーレに扮したのはモデル出身の新人ノア・サーベトラ。「ヴァリの肖像」「横たわる女」やクリムト「ベートーベン・フリーズ」など、名画の数々にも目を奪われる。
 
監督/ディーター・ベルナー
キャスト/ノア・サーベトラ、マレシ・リーグナー、ファレリエ・ペヒナー、ラリッサ・アイミー・ブレイドバッハ、マリー・ユンクほか
1月28日公開
http://egonschiele-movie.com/

 

1月28日公開 『タンジェリン』
 
実際のトランスジェンダーたちが主演した、全編、iPhone撮影の画期的ガールズ・ムービー。舞台はクリスマス・イヴのLAのドーナツショップ。出所したばかりの娼婦シンディは仲間のアレクサンドラから、恋人の浮気を知らされ、大激怒。町中で浮気相手を探し回る。歌手志望のアレクサンドラはこの夜のライブのことで頭がいっぱい。さらにシンディの顧客、アルメニア人のタクシー運転手も加わり、様々な思惑がイヴの夜に激突する。下ネタを盛り込み、独特のリズムで喋り倒す彼女たちを追い続けるカメラはまるでドキュメンタリーの迫力。自虐ネタ満載の台詞に大笑いしながらも最後はほろり。
 
監督/ショーン・ベイカー
キャスト/キタナ・キキ・ロドリゲス、マイヤ・テイラー、カレン・カラグリアン、ミッキー・オヘイガン、アラ・トゥマニアンほか
1月28日公開
http://tangerinefilm.jp/

 

1月28日公開『エリザのために』
 
ハリウッドも注目するルーマニアのニューウェーブ、ムンジウ監督の新作は今回も不気味なほどに静かでスリリング。カンヌ映画祭では監督賞を受賞。娘の留学を控えた医師ロメオ。ところが試験前日、娘は何者かに襲われてしまう。通常の心理状態なら合格は確実だった。あらゆるツテを使って娘を合格させたい彼にチャンスが回ってくる。やがて、後ろめたさに封をする間もなく、次々と持ち掛けられる賄賂の誘い。そうまでしないと、娘は幸せになれないのか。そんな父の思いを知っているのか、彼女が下す決断は‥‥。
 
監督・製作・脚本/クリスティアン・ムンジウ
キャスト/アドリアン・ティティエニ、マリア・ドラグシ、ブラド・イバノフ、バレリウ・アンドリウツァ
1月28日公開
http://www.finefilms.co.jp/eliza/

Text: Aki Takayama

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