特集 2013/12/27(金)
お騒がせ度No.1は誰?

2013年の音楽界をミーハーにプレイバック!

いよいよ2013年も終わり。今年、音楽界を賑わせたお騒がせミュージシャンたちを、音楽ジャーナリストの伊藤なつみさんが一刀両断!? とにかくミーハーに、今年の音楽界を総括してみました!

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セレーナと破局したショックからか、ジャスティンのファッションにも異変が!? 腰パンがさらにズリ落ち、パンツがほぼ丸見え状態になっていることもしばしば。

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奇行報道ばかりで気の毒なジャスティン・ビーバー

 男性シンガーでは先日引退表明(!?)したジャスティン・ビーバーは年間を通して話題を提供してくれました。

 ジャスティンはちょっとかわいそう。奇行ばかり取り上げられてるけど、今年活動休止を発表したジョナス・ブラザースと同じく、若くして世界的ブレイクを果たしちゃうと、どうやっても精神バランスが崩れちゃう。今年薬物中毒だったことをカミングアウトしたザック(・エフロン)とか、若くないけど亡くなった「グリー」のコリー・モンテースだってそう。2人とも大好きなので……。

 ジャスティンは、結局今年1年間はずっと世界中をツアーでまわっていたわけで、その各地での行動が逐一「奇行」として伝えられていただけなんですよね。難病のファンをコンサートに招待したりといった美談はあまり前に出てこないのに、ハメを外した話題ばかりが大きく取り上げられて、確かに気の毒といえば気の毒。なかには売名行為的に利用されたものもあったりして。

 あと、ジャスティンは今年2度も来日したワン・ダイレクション(1D)にファンを奪われつつあるから……。ミリオンセラーになった『ビリーヴ』は今年初めのグラミーでは映画絡みで1部門しかノミネートされなかったし、これだったら「辞めたい」と言い出してもおかしくないかも。

 1Dは2度の来日で、日本でもだいぶファンが増えましたよね。「ミュージック・ステーション」も出ましたし、かなり大衆的な存在になったかと。

 1Dをきっかけに洋楽好きになった人も多いはず。かつてのバックストリート・ボーイズ的存在が久々に登場、といったところ。ウォンテッドもそうだけど、イギリスのアイドルってファンを大事にするというか、レディファーストの精神が根付いているのか、とても親切。あとおもしろいのは、1Dの妹分と言われている「リトル・ミックス」も相乗効果で売れちゃうところ。普通ならゼインのフィアンセがメンバーにいるリトル・ミックスに嫉妬してもおかしくないのに、“大好きな1Dが支持するアーティストなら、一緒になって応援しちゃう”という狂信的なファンが増えている気がする。

 じゃあナイルの相手バーバラ・パルヴィンや、ハリーと熱愛中のケンダル・ジェンナーが今後アイコンになっていくんでしょうか!? ところで、今年も“次のジャスティン・ビーバー”と銘打ったアーティストが続々デビューしましたが、結局次のビーバーはみつかったんでしょうか?

 人気でいうと、オースティン・マホーン。ただ、やっぱりいきなりピンで実力を発揮できる人ってなかなかいない。ジャスティン・ティンバーレイクだって、最初はイン・シンクで力をつけていったんだし。そういう意味でもジャスティン・ビーバーはすごい。

 先日全米で公開されたばかりのドキュメンタリー映画『BELIEVE』にもその苦悩みたいなものは描かれてるみたいですね。

 男性でいうと、若手DJの時代がきてる。ここ数年カルヴィン・ハリスやデヴィッド・ゲッタなどの人気DJがEDMブームを牽引していたけど、もはやスクリレックスは別格として、ここにドイツで活躍するロシア生まれのZEDDや、大ヒットした「ウェイク・ミー・アップ」で進化したEDMを手掛けるスウェーデン出身のアヴィーチーなど、共に24歳のDJ/プロデューサーが加わってますます盛り上がりそう。若い才能といえば、やっぱり斬新なのがイギリス勢。ジェイムス・ブレイクやディスクロージャーを筆頭に、もっと緻密で新感覚のエレクトロニック・ミュージックが音楽シーンを面白くしているよね。

 映画界でもカンバーバッチを始めとする英国ブームがきましたからね。

N ざっと今年来日したイギリスのイケメン・ミュージシャンを振り返ってみても、ジェイムス・ブレイクやディスクロージャーのローレンス兄弟はもちろん、ジェイク・バグ、パーマ・ヴァイオレッツ、THE 1975、ピース、トム・オデール、テンプルズなどとても多い。もちろんそれぞれの音楽性も個性豊かでホント、魅力的だし。

Y UKロックは、もともと日本でも人気高いですしね。

 だいたい新しい風を吹かせてくるのって、イギリス人の場合が多くて。例えばレディオヘッドやコールドプレイ、アデルとか、アメリカの音楽賞であるグラミー賞で話題になるくらいだし。なので、ブルーノ・マーズのようなアメリカの国民的エンターテイナーの音楽も楽しみつつ、来年もイギリスからの波もチェックしてほしいですね。

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