目指せ年収アップ! 5分でわかる給与交渉術
仕事の面接で、気になるけどなかなか言い出しづらいのが給与についての話題だ。US版エルでは米国大学女性協会(AAUW)の所属団体「若い女性のタスクフォース」のディレクターで政治団体エミリーズ・リストの研究副主任も務めるケイト・ブラック女史に、給与交渉を上手く進めるための4ステップをヒアリング。早速実践してみよう。
ステップ1:自分のバリューを知る
「金銭に換算して自分がいくらの価値になるか理解する必要があります」とブラック氏。「文字通り、自分にかかっているコストを調べ上げ、それらを合計して、いくら稼ぐ必要があるのか予算を組むのです。現在の生活にかかる費用に加えて将来それらがどうなるかも考えましょう。その際は賃料、運送料、タクシー代、Uber代、地下鉄の乗車料金、食費、服飾費などすべてを含めてください」。ブラック氏はさらに、いくら貯蓄したいかも考慮して計算に加えておくこと、と付け加える。
ステップ2:目標額を決める
我々はものを食べて、屋根の下で寝る必要がある。そして仕事場までたどり着けないといけないし、ひょっとすると学生ローンも払わないといけない。生活経費は求める報酬の最低ラインとなる。しかし、俸給を必要額だけに基づいて計算してはいけない。今までのキャリアと経験も自分の価値を決める基準となる。
「キャリアが似通っていて、同じような資格を持っている人がいくら稼いでいるか知りたい場合、『Glassdoor』(※)等が情報源として優れています。友人もソースとして良いでしょう。そして、知り合いかどうかは気にせずにあなたが志望している組織で現在働いている、もしくは過去に働いていた人と会うこと。自分が望む役職の前任者や他の会社で似たポストにいる人たちがいったいどれくらいの対価を得ているか把握するのです」
※米国のキャリア情報サイト
Translation & Text: Naoko Ogata Photo: Getty Images