外国語映画賞はイタリアに軍配
『La Grande Bellezza(The Great Beauty)』
★映画の部 外国語映画賞
カンヌのパルム・ドール受賞作『アデル、ブルーは熱い色』や、ジブリ映画『風立ちぬ』と争った外国語映画賞のウィナーはイタリア映画『The Great Beauty』。若々しく、見た目もよく、毎日パーティに耽る作家が、初恋の人の死をきっかけに襲われた虚無感から抜け出すべく奮闘する姿に、どの世代もどこかしら共感する部分が見つけられそう。イタリアの老舗テーラーが仕立てた衣装を次々に着替える、イケてる“イタリアオヤジ”な主人公をファッションショーのように眺めるのも楽しい。
2014年秋、Bunkamuraル・シネマ他にてロードショー予定
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『La Grande Bellezza(The Great Beauty)』(イタリア) 邦題:『グレート・ビューティ(仮)』
STORY大都会ローマでは、毎晩のようにTVスター、アーティスト、プロデューサーなど、多種多様なセレブらによる華やかな狂騒が繰り広げられている。作家でジャーナリストのジェップ・ガンバルデッラは、65歳。若々しくハンサムで機知に富んだ彼は、セレブコミュニティの有名人だが、連日の馬鹿騒ぎがもたらす虚無と虚栄にそろそろ嫌気を感じている。
ある日、ジェップの元に初恋相手だった忘れがたい女性の訃報が届いた。そのせいで、心に穴が開いたような喪失感に苛まれながら、彼はローマの街をあてどもなく彷徨う。素晴らしく美しいが、死が色濃く影を落とす街で、ジェップは再び人生の価値を見つけることができるのだろうか?
監督/パオロ・ソレンティーノ『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』
出演/トニ・セルヴィッロ『ゴモラ』、カルロ・ヴェルドーネ、ザブリナ・フェリッリ
2013年/イタリア・フランス合作
配給:RESPECTxトランスフォーマー