特集 2016/7/5(火)
FROM ELLE WORLD

『プラダを着た悪魔』について知られざる17のトリビア

世界27カ国で翻訳された同名のベストセラー小説を原作に、2006年に公開された大ヒット映画『プラダを着た悪魔』。ジャーナリストになる夢を抱いて田舎からNYにやってきた主人公(アンディ)は、人気ファッション誌のカリスマ編集長(ミランダ)のアシスタントとして働くことに。ところが、ミランダは無理難題を次々と要求してくる、皆が恐れる"悪魔"のような上司だった……。NYの華やかなファッション業界を舞台に、恋に、仕事に、おしゃれに、と奮闘する若い女性の姿を描いた同作品は、多くの女性の共感を呼び、公開から10年経った今でも絶大な人気を誇る。ここでは公開10周年を記念して、同映画に関する17の意外な事実をご紹介。主要キャラクターたちの知られざるエピソードに目を通せば、きっとまた見返したくなるはず。US版エルより。

9. "プラダを着た悪魔"、すなわちミランダの最も印象的な場面といえば、セルリアン・ブルーのセーターのシーンとホテルの部屋のシーンだが、実はこの2つの場面はメリル・ストリープの提案により後から付け加えられていた。ストリープはミランダを、極限まで作り込まれたキャラクターにしたいと考えていた。観客は「保護用のコーティングを剥がせば、ビジネスウーマンのなかに一人の女性の姿を垣間見る」ことができる。

10. ストリープの作り出したミランダの声色については誰もが予想外だった。「ミランダがどんな風に話すのかについてはそれぞれが思い描いていたと思う」とアン・ハサウェイは回想する。「それはきっと耳障りで、横柄で、狂ったような声だったはずよ。だから、メリルが口を開いて、ささやくような声で話し始めたとき、その部屋にいたみんなが、一斉に息を飲んだわ。それはとても予想外で、しかも素晴らしかったの」
 
11. ミランダのキャラクターについては2人の男性が着想源だという。一人はクリント・イーストウッドでもう一人はマイク・ニコルズだ。「クリント・イーストウッドから学んだのは、話し方よ。彼は決して声を荒げない。だから彼の話を聞くためには誰もが身を乗り出さないといけない。すると自動的に、彼はその部屋の中で一番力のある人間になる、というものよ。でも彼はファニーじゃないわ。それに関してはマイク・ニコルズから盗んだの。最も辛辣な批評というのは、ちょっとした面白味のあるアイロニーを添えれば、最も効果的な命令や、最も記憶に残る忠言になる。なぜなら誰もが、言われている相手ですら笑ってしまうから。歩き方については、恐縮だけど、わたしのものよ」
 
12. ストリープはミランダの最後の台詞「誰もが私に憧れているのよ」を、「誰もが私たちに憧れているのよ」に変えた。

5 / 7
1 2 3 4 5 6 7

Translation & Text: Naoko Ogata Photo: Aflo、Getty Images

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト