【女性の生き方編】エルが厳選! 今年見るべき映画リスト100
発売中のエル・ジャポン4月号より、賞レースを騒がせた話題の新作から同テーマの過去の名作まで 、今年見るべき映画をジャンル別に厳選してお届け。第2弾は、さまざまな時代を背景に、傷ついてもそれを糧に立ち上がる女性たちから勇気と希望をもらえる良作をピックアップ。
同時に観たい旧作DVD
1.『グロリア』(1980年)
元マフィアの情婦が、孤独になった少年を守るため組織に単身立ち向かう、NY インディーズの祖カサヴェテスの傑作。ウンガロで身を固めたジーナ・ローランズ姐御の男前っぷりにシビれる!
2.『エデンより彼方に』(2002年)
理想の家庭を築いていたかに見えた主婦が夫の同性愛に気づき、知的な黒人庭師に心惹かれる。言葉少なに哀しみを湛えたジュリアン・ムーアにため息!『キャロル』の T・ヘインズ監督作。
3.『ハンナ・アーレント』(2012年)
ナチス高官アイヒマンを極悪人とも呼べない小役人と喝破し、“人は思考を止めたとき人間でなくなる”と語った哲学者ハンナ・アーレント(バルバラ・スコヴァ)。冴えた思考は現代人にも響く。
4.『めぐりあう時間たち』(2002年)
作家ヴァージニア・ウルフと時を隔てて『ダロウェイ夫人』を読み継ぐふたり。彼女らの人生が繋がる瞬間に瞠目! N・キッドマン、J・ムーア、M・ストリープおのおのが内なる声と葛藤する様に涙。
5.『ウィンターズ・ボーン』(2010年)
冬枯れのなか、17歳の少女が閉鎖的な集落の掟に阻まれながら失踪した父を、さらには“父の骨”を探す。ジェニファー・ローレンスがデビュー早々に才能を見せつけた壮絶サスペンス。
6.『フランシス・ハ』(2012年)
NY の新たなアラサーこじらせ女子像を確立した、ノア・バームバックのセンスが光る珠玉作。彼のパートナーで、ブレイク中のグレタ・ガーウィグが醸す自虐的ユーモアが絶品!
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Text: REIKO KUBO
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『エル・ジャポン』4月号をチェック!
4月号では、賞レースを騒がせた話題の新作から同テーマの過去の名作まで、今年見るべき映画100や、おしゃれ好きなら必見の過去作まで、ファッショナブルな映画を大特集。春の着まわし31Daysから焼く派の美白プロジェクトまで、春夏シーズンを先取り。また、エル・ファニングがカバーのトラベル版も発売中!