2013年のMYベストミュージック【J-WAVE編】
今年1年間のカルチャーを総括するため、各分野のプロフェッショナルが2013年にヘビロテした私的ベストを発表。今回は、センスが光る選曲に定評があるFMラジオ局「J-WAVE」プロデューサー、桐山直人さんのセレクト。年間に何千曲も聴いているプロの耳に止まったのは?
ヒップホップファン以外でも楽しめる
ドレイク『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』
最後の1枚は、ジャスティン・ティンバーレイクの『20/20・エクスペリエンス』かダフト・パンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』かかこれかで迷いましたが、あえてドレイクにしました。ラップと歌の間を自由に行き来する独特のフローと、それを支える浮遊感溢れるトラックで独自のスタイルを築き上げた彼のアルバムもこれで3枚目。ヒップホップファン以外がアルバムを通して聴けるヒップホップの作品がまだまだ少ないなか、そのセールスの凄さが、いろいろな層に支持されていることを示していると思います。例えばドレイクの好きなアーティストの1つにシャーデーが挙げられますが、確かに通ずるものは感じますね。この作品は音の良さも素晴らしいので、是非良い環境で聴かれることをオススメします。
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『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』ドレイク ¥2,300 ユニバーサル
http://www.universal-music.co.jp/drake
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桐山直人/J-WAVE 編成局制作部プロデューサー。大学在学中にアナログレコードショップで勤務。ショップ販売のほか、海外買い付けなどを担当。卒業後はラジオ番組制作会社にて関東各局の番組制作に従事。
途中フリーランスを経て、2010年(株)J-WAVEに入社。
担当番組は「BEAT PLANET」(月~木 11:30~14:00)、「RENDEZ-VOUS」(月~木 14:00~16:30)「JK RADIO TOKYO UNITED」(金 6:00~11:30)など。
Text: Naoto Kiriyama