ドナルド・トランプ大統領のトランスジェンダー政策にセレブが猛批判
トランスジェンダーの入隊を認めないと発表したドナルド・トランプ大統領。セレブたちから批判の声が上がっている。
バラク・オバマ前大統領は昨年、トランスジェンダーだとカミングアウトしている人の入隊を認めていたけれど、一転これを覆したドナルド・トランプ大統領。「どのような職務であってもトランスジェンダーの入隊は認めない」「トランスジェンダーが入隊することで莫大な医療コストがかかること、混乱が生じることが理由」とTwitterで表明した。
これに対してセレブリティから批判の声が! エレン・デジェネレスは「軍隊に入り国に奉仕したいという人に感謝するべきであり、彼らに背中を向けるべきではない。トランスジェンダーの人たちの入隊を拒否することは人を傷つけるものであり、根拠もなく、間違っている」とツイート。
We should be grateful to the people who wish to serve, not turn our backs on them. Banning transgender people is hurtful, baseless and wrong
— Ellen DeGeneres (@TheEllenShow) 2017年7月26日
ケイティ・ペリーも「私たちが自由に生きる権利を守っている人は、国に仕える自由を持つべき。今も何千人もの人が国に仕えているのよ」。
ALL those who defend our right to live freely should be able to serve freely! There are THOUSANDS currently serving! #ProtectTransTroops
— KATY PERRY (@katyperry) 2017年7月26日
レディー・ガガは大統領あてにいくつものツイートを投稿。「多くの若者がトランスジェンダーであり、あなたのメッセージが増長するような社会からある種の阻害や標的にされることに日々苦しめられている」。
Many of these young people are transgender & suffer daily from the exact types of social isolation & targeting ur message encourages @POTUS
— xoxo, Gaga (@ladygaga) 2017年7月26日
レナ・ダナムは「トランスジェンダーのティーンへ。この男はあなたたちが世界に出て行ったときに出会う、圧倒的な愛やサポート、誇りを表すものではない」と呼びかけている。
Hey trans teens: this man does not represent the overwhelming love, support and pride waiting for you when you step out into the world.
— Lena Dunham (@lenadunham) 2017年7月26日
デミ・ロヴァートもLGBTQへのサポートを表明。「トランスジェンダーのコミュニティにこう伝えたい。私はあなたを愛しているし、私たちは何があってもあなたたちをサポートするわ」。
I just want to tell the transgender community that I love you and you ARE supported no matter what. #ProtectTransTroops
— Demi Lovato (@ddlovato) 2017年7月26日
またアリアナ・グランデも「トランスジェンダーの権利は人間の権利」とインスタグラムに投稿している。
courtesy of Ariana Grande via Instagram
ブレイク・ライブリーは行動派。LGBTQの権利向上を象徴するレインボーの旗を持つ軍人たちの画像と共に「これがアメリカよ。私たちは人間。みんなが人間。私は今日、同胞たちを支持します。重荷である人間はいない。私は平等な権利を信じます。自由、チャンス、優しさ、受け入れる心、公正さを信じます。私はこの国を信じています。だから私も、みんなも私のプロフィールにある嘆願書に参加してください。私たちの活動に加わって」とコメント。トランスジェンダーの入隊を認めるよう、大統領に訴える嘆願書へのリンクを紹介している。
courtesy of Blake Lively via Instagram
コメディアンのジェームズ・コーデンは娘のイヴァンカ・トランプにTwitterでメッセージ。「やあ、イヴァンカ。元気? お父さんに電話して話をしてみてくれるかな」とコメントしている。
Hey Ivanka, James here. Hope all is good, quick question, can you... Erm... Call your dad and have a talk. X https://t.co/yiiL89J3Ap
— James Corden (@JKCorden) 2017年7月26日
実はイヴァンカは6月がLGBTQの権利向上を訴えるプライドパレードが多く行われるプライド月間であることにちなみ、こんなツイートをしていた。「私たちの社会と経済に多大な貢献をしてくれるLGBTQの人たちと、LGBTQの私の友人たちを誇りに思い、サポートしています」。
I am proud to support my LGBTQ friends and the LGBTQ Americans who have made immense contributions to our society and economy.
— Ivanka Trump (@IvankaTrump) 2017年6月2日
それから2か月足らずでこの決定とは……。イヴァンカは大統領の娘というだけでなく政権内部の要職者。政権内での足並みが揃っていない証拠とも言えそう。現在、アメリカではこの決定をめぐって抗議活動が行なわれている。今後の展開にも注目したい。
text : Yoko Nagasaka