エマ・ストーンもケリー・ワシントンも!SAGアワードでも反ドナルド・トランプ
現地時間1月29日(日)に開催された全米映画俳優組合賞(SAGアワード)。アシュトン・カッチャーなど出席した俳優たちからも、ドナルド・トランプ大統領が署名したイスラム教徒の入国を拒否する大統領令への批判の声が上がった。
オープニングに登場したアシュトン・カッチャーがその夜のムードを決めたと言っても過言ではない、今年のSAGアワード。授賞式が行われたのは、ドナルド・トランプが署名した大統領令によりイスラム教徒たちが空港で拘束され、各地で抗議活動が勃発していた、まさにそのとき。式の冒頭でアシュトンは「SAGのメンバーの皆さん、家で見ているみなさんこんばんは。そしてこのアメリカの空港にいるみなさんもこんばんは。あなたたちは私たちの一部です。私たちはあなたたちを愛し、そして歓迎します」とコメント。
実はアシュトンの妻で女優のミラ・クニスもウクライナからの難民。アシュトンはTwitterでも「僕の妻は冷戦のさなか、難民ビザでこの国にやってきた。血が煮えくりかえりそうだ」と怒りを露わに。
受賞者からも批判の声が。映画『ラ・ラ・ランド』で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンは受賞スピーチで「人々に喜びをもたらし、みんなを笑わせ、希望を与える作品に関われた」ことに感謝しつつ「今は許し難い状況で恐怖を感じる。行動することが必要よ。私は世界に関心を持ち、社会に還元したいと思っている人の一員であることを嬉しく思う」とコメント。
またケリー・ワシントンは式の前に安全ピンの写真をインスタグラムにアップ、「団結を示すためにこれをつける。私たちは自分たちの安全、仲間の市民と人類すべての安全のために戦うのをやめない」とコメントした。安全ピンは「私は移民にもマイノリティにも味方する安全な人」という意思表示。ケリーはこれをドレスの袖につけて式に出席した。
courtesy of Kerry Washington via Instagram
大統領令が出されて以降、SNSでもセレブたちが多くの批判の声を上げている。彼らが今後どのような動きを見せるのか、注目していきたい。
text : Yoko Nagasaka