Hamiltonさん(@hamiltonmusical)が投稿した動画 - 2016 11月 18 8:18午後 PST

courtesy of Hamilton via Instagram

事件が起きたのは11月18日（金）。ニューヨークで上演されているミュージカル『ハミルトン』を見に訪れたマイク・ペンス次期副大統領に対して観客が大ブーイング！　この作品はアメリカ建国の父アレクサンダー・ハミルトンを主人公に、夢を抱いて努力することや自由の大切さを描いたミュージカルでトニー賞も受賞している。

舞台はそのまま見たものの、劇が終わるとカーテンコールの途中で席を立ったペンス。するとキャストの1人、ブランドン・ヴィクター・ディクソンがステージの上からペンスに向かってメッセージを読み上げた。「ペンス次期副大統領、あなたを歓迎します。私たちアメリカは多様です。私たちアメリカ人はあなたたちの新政権が、私たちを守り、奪うことのできない権利を守ってくれないのではないかと危機感を感じ、不安を抱いています」「あなたがこの舞台を見て感銘を受け、アメリカの価値観を守り、私たち全員のために働くようになってくれることを心から祈っています」「男性、女性、異なる人種、異なる信条、異なる志向を持つ様々な人によって語られてきたこの物語を見てくださったことに、とても感謝しています」。ペンスも立ち止まってこのメッセージを聞いていたという。

この直訴メッセージに観客たちは大歓声！　でもSNSには「ペンスに対して失礼」と怒る声も！　そしてなんとドナルド・トランプ次期大統領も怒っちゃった1人。Twitterに「私たちの素晴らしい次期大統領であるペンスが昨夜劇場で『ハミルトン』のキャストに嫌がらせを受けた。こんなことはあってはならない」「劇場は常に安全で特別な場所でなくてはならない。『ハミルトン』のキャストは善良なペンスに失礼なことをした。謝れ！」と激怒！　メッセージを読んだディクソンはトランプに対し「これは会話で嫌がらせではありません。聞いてくださったペンス氏にも感謝します」とリプライしている。

直訴については賛否があって当然だし、賛否を巡って議論をするのもディクソンのいう「会話」の1つ。それなのにただ「謝れ！」ってキレちゃうトランプって……器が小さく見えちゃうのは気のせい？