海外セレブゴシップ 2018/1/17(水)

カトリーヌ・ドヌーヴ、アンチ「Me Too」の声明を謝罪

ハーヴェイ・ワインスタインに対する告発をきっかけにセクハラ撲滅運動が広がるハリウッド。その動きが世界中に広がる中、フランスの大御所女優カトリーヌ・ドヌーヴがこの動きを批判。それに対して大きな反発が起きている。

カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve) photo : Getty Images

1月9日(火)にカトリーヌ・ドヌーヴを含む100人の女優や作家、学者たちは新聞「ル・モンド」に公開書簡を発表。「セクハラを告発する『#Me Too』のムーブメントは男性が女性を口説くという性の自由を妨害している」「レイプは犯罪だけれど、誰かを誘う行為はそれがしつこくぎこちないものであったとしても、犯罪とは言えない」という意見を表明。今起きているセクハラ告発がピューリタニズム(清教徒的な潔癖主義)だと批判した。これが報じられると世界中から批判の声が。女性に対する嫌悪だという意見も挙がった。

するとカトリーヌ・ドヌーヴは新聞「リベラシオン」に書簡を発表。今度は単独ので「人に心的外傷を与えるような耐えられない状況を作るのは、いつも権力であり、人を服従させたり威圧したりすることです。仕事を失う危険を冒さずに拒絶できないとき、侮辱や名誉を傷つけるような嘲りの標的になるときにこの罠は生まれるのです」とセクハラの問題点を指摘。「『ル・モンド』に掲載された文書によって攻撃されたと感じた、憎むべき行為のすべての被害者に謝罪します。被害者に対しては謝ります」とコメントした。

一方で今回の書簡でも「今、自分たちに裁いたり、調停したり非難する権利があると感じているような一面—SNSでの単純な非難が罰となり、仕事を失い、マスコミにリンチされることになる社会が私は好きではない」とコメント。また最初の公開書簡でも「ハラスメントがいいことであるとは言っていない。そうでなくてはサインしなかった」と説明。また最初の書簡に署名した1人の女優がテレビ番組で「レイプのときにオーガズムを感じることもできる」と発言したことについては「犯罪の被害者の顔につばを吐くよりもひどいこと」と批判、自分の意見が異なることを表明した。

世界中に広がる「#Me Too」ムーブメントに新たな議論を巻き起こしたドヌーヴの書簡。今後、どのような反応が起きるのか注目したい。

text: Yoko Nagasaka

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ海外セレブゴシップ一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト