ビル・カニンガムの質素な生活が明らかに!
今年6月に亡くなった、ストリートファッションフォトグラファーのビル・カニンガム。彼の飾らない、質素な人柄を友人が語ったそう。
ファッション界やニューヨークの街角を撮影し続け、セレブやファッション業界人から愛されていたビル・カニンガム。自転車で移動したり、カジュアルな青いジャンパーを愛用していたりと飾らない人柄で知られていたけれど、生前親しかったファッションライターのメアリールー・ルーサーが改めて彼の質素な一面を明らかにしたそう。
インタビューに答えたメアリールー曰く「彼がとても倹約家であることは、パリで一緒に仕事をしたときにわかったわ。ビルはフリーランスで仕事をしていて、旅費や食費、宿泊費を自腹で払っていたの。彼はパリで一泊2ドルの宿を見つけたと言い出したの」。ファッションウィーク中のパリの宿泊費はとても高くなることで有名。そのパリでこの値段は破格だけれど「ビルはトイレもお風呂もシャワーも付いてないって言っていた」そう! これを聞いたメアリールーは「私のホテルに泊まりにこない? って提案したわ」とか。
華やかなファッション界にいながら、質素な生活感覚を保ち続けたビル・カニンガム。そんな彼だからこそ、独自の視線で唯一無二の作品が撮れたのかも。改めて安らかな眠りを祈りたい。
text : Yoko Nagasaka