海外セレブゴシップ 2012/12/25(火)
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史上最年少アカデミー賞受賞者誕生か? 低予算映画『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』のシンデレラガールに大注目!

弱冠29歳の新人監督ベン・ザイトリンが製作費200万ドルという低予算で作り上げた映画『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』。すでに第28回サンダンス映画祭グランプリ、第65回カンヌ映画祭カメラドールほか3冠など数々の映画祭を席巻し話題となっている。

クワベンジャネ・ウォレス(Quvenzhane Wallis) photo :  (C)ZUMA Press, Inc. / Alamy

監督は新人、今時デジタルネイティブ撮影が普通の世の中で、アナログ16mmフイルムで撮影、キャストは4000人参加のオーディションで発掘した演技経験のない無名の人がほとんどというなかで、主人公のハッシュパピーを演じた当時5歳の少女、クワベンジャネ・ウォレスが素晴らしい演技を見せ、史上最年少のアカデミー賞を射止めるのではないかと注目を集めている。
 
現在9歳の新人女優は実際今どんな心境なのか、『TIME』誌のインタビューで答えている。
 
「映画に出演できたのはママのお友達のおかげなの。彼女が6~9歳の子をオーディションで探していると教えてくれたの。それで私がちょっと試しに行ってみたら、向こうが何度も何度も電話してきたのよ。だけど、あとでママが『向こうが欲しい相手じゃないと思うけどね』と言ったのには驚いたわ。だってオーディションにいたんですもの」
 
監督の意図によって「与えられたセリフを読む」という通常の形式ではない方法で行われた二度に渡るオーディション。彼女はどう挑んだのだろうか。
 
「監督が床に寝ころんで、『僕は起きないんだ』って言ってるの。それで私は彼は冗談を言ってるんだわ!って思って、彼を見てそれで『起きて!』って叫んだの。そうしたら彼は『早く行って朝ごはんを片づけろよ』と言ったので、私は『そんならあなたこそ自分の足でちゃんと立って朝ごはんをどうにかすることね、私じゃなくてね、チッチッ、ざんね~ん』って。そんな風にやったわ」
 
彼女が出演を決めたきっかけは何だったのだろうか?
「わからないわ。私に決まったと聞いたときにはびっくりして、頭の中が真っ白になったわ。だけど私は、小さい子どもになってちょっと試してみようって思って」
 
二度目のオーディションについては「まだ5歳だったもの、覚えていないわ」とのこと。なにせ、人生の半分も前のことですからね。
 
映画作りに参加して、本人は楽しかったのだろうか? 印象に残るシーンは?
「ペットやシーフードと一緒に登場したシーンは全部楽しかったわ。撮影中、サミーっていうヨークシャーテリアとプードルの間に生まれたコがペットとしていたの。それでセットに行ったら、もっとたくさんの動物がいたわ」
 
「いちばん恐かったのは嵐のシーンだと思う。家の中に雨が入ってくるの。みんな、水に向かって物を叩き始めたの。あれは本当に恐かったわね」
 
「いちばん難しかったシーンは、私たちが映画作りに必要だったもの。蚊とか泥とかそういう汚いものに私慣れていなかったから。森の中のぬかるみとかね。もちろん、私の家の近くにも森はあるけど、とっても小さくて、すぐに出てこられるの。でも映画では違ってて、私は泳ぐことまで覚えなきゃならなかったの。あと、監督がレンズに向かって絶対に何かをさしちゃいけないっていうのよ」
 
全世界から注目を浴びて、どんな気分なのだろうか? 友人たちの反応は?
「今はみんながケーブルテレビで見られるっていうからかなり興奮してるわ。チアリーディングのコーチに聞いたら、彼女もこの映画が好きだっていってたわ」
 
気に入ったのはひとりだけじゃないみたい。クワベンジャネちゃん、みんながあなたのファンになっていますよ!

text : Ryoko Tsukada

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