海外セレブゴシップ 2013/2/25(月)
海外セレブゴシップ

オスカー像をプレゼンターに渡すのは将来を渇望される映画界を目指す学生たち

これまで、オスカー像をプレゼンターに渡していたのは絵面的に映える女性モデルたちやタレントの卵。今年から慣例を打ち破り、この役割は映画界を目指す学生たちが担うことに。

photo : (C)B Christopher/Alamy

これまでの慣例を打ち破り、この重責を担うことになったのが、全米から選ばれた映画界を目指す6人の学生たち。今回の「交代劇」をめぐって今年のアカデミー賞共同プロデューサー、ニール・メロンは「これまでのピチピチの若い女性たちがオスカー像をプレゼンターに手渡すという慣習は、非常に古臭いものですし、性差別的ですからね。彼女たちは単に“対象化”されるためにいただけなんです。ではどうして我々は本当に映画のことを思い、実際その未来を生きている本当の人間をそのために使えないというのです?」
 
ということで同じく共同プロデューサーのクレイグ・ゼイデンと共に学生たちにコンテストを行った。コンテスト内容は「あなたは映画の未来のためにどのように貢献するつもりですか?」という題名のエッセイとビデオを提出するもの。1100名の学生たちがそれぞれエッセイとビデオを提出し、結果として6名がオスカー像を手渡す役として選ばれた。
 
彼らの最初のリハーサルは現地時間2月20日。
 
「まだショックを受けている最中よ」と答えたのはシャロン・ブラハム、20歳。ブルックリン在住で、ニューヨーク州立大学で演劇学を専攻している。「まだ信じられないけど、これって現実なのよね!」
 
勝者となった学生たちはみんな自分たちが将来映画界で果たしたい役割を説明したエッセイと30秒のビデオを提出している。選ばれた全員がこの機会が人生を変えるものだと口々にいっている。
 
「ハリウッドはいつもとても遠い夢だった」そう語るのはハーリン・コー、19歳。ボストンのエマーソン・カレッジの2年生で韓国出身。「ついにここまで来て、すべてをこの目で見て、夢にまた一歩近づいた。本当にがんばればこんなことまで実現する。こんなことが起こるなんて夢にも思わなかった」
 
エイブ・ディアスは18歳。シカゴのドゥポール大学で化学を専攻している学生だが、常に映画を「趣味」と考えていた。
 
「これは今まさに起こっている人生の岐路なんだ。このことが起きたおかげで、自分にも何かできるってことを考えらるようになったよ」
 
選ばれた6人の学生たちは2月25日の授賞式の間ステージ上を歩くことになる。もちろん、タキシードやドレスなど正装で臨む。
 
「映画の学生として、オスカーの存在は非常に大きいわ」と語るジェニファー・ブローファーは30歳。海兵隊の退役兵で、現在はテキサス州立大学で映画学を専攻している学生。「これが私たちがいつかたどりつきたいと思っていた場所なの」
 
そのほかの学生プレゼンターはシカゴのコロンビア・カレッジの学生AJ・ヤング、ジンバブエ出身でUCLAに通うタテンダ・ムブジ。
 
ニール・メロンは今回の「学生プレゼンター」がこれからもオスカーの慣例として続くように願っているという。
 
「我々がもたらしたレガシーがある。もし我々が二度とこの授賞式を担当しなくても、これが続いてほしいね」
 
感動!

text : Ryoko Tsukada

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