海外セレブゴシップ 2013/2/25(月)
海外セレブゴシップ

有名シェフ、ウルフギャング・パックがアカデミー賞後の舞踏会のために1600人分の料理を準備中

アカデミー賞授賞式の後で開催されるさまざまなパーティーのうちのひとつ、「Governors Ball」。その準備のために有名シェフ、ウルフギャング・パックが腕を振るう。彼が「ロサンゼルス・タイムズ」に語ったこととは?

有名シェフ、ウルフギャング・パック(Wolfgang Puck)がアカデミー賞後の舞踏会のために1600人分の料理を準備中

ウルフギャング・パック(Wolfgang Puck) photo : AFLO

最後の「封筒」が開かれて、カーテンが降りた瞬間からが有名シェフ、ウルフギャング・パックのショータイム。授賞式直後に行われる「Governors Ball」のために1600人分のマルチ・コースメニューを作らなければならないのだ。
 
ウルフギャング・パック率いるキッチンスタッフは350名(!)。何千ものアペタイザー(前菜)、小さなディナー・プレートとデザート、それを数分のうちにサーブしなければならないのだ。しかも相手は要求の多いセレブリティ。ハードコアなヴィーガンから、肉食系までさまざまな要求に応えなければならない。
 
同時に、メニューにはたくさんの「敗者」たちを慰め、なおかつセレブリティの「お値段」に見合うデザートを用意することがマスト! そう、オーダーしてから焼き上げるチョコレート・スフレにエスプレッソ・ソルベを添えたものなど。オスカー像を集めた人たちにも!
「僕にとってこれがいちばん大きなパーティーだ。大統領の就任式ディナーより大きいね」とハリウッド・ハイランドのボールルームのケータリング・キッチンでレシピを作ったり、準備しながら語る御年63歳のウルフギャング・パック。彼のオスカー参加は今年で19回目。「Governors Ball」のための料理に加えて、授賞式が始まる前のドルビー・シアター内部で行われるレセプションンのためのケータリングの準備もある。「すべてのスターたち、プロデューサー、監督、映画会社の重役やトップ。彼らがこの一夜に集結するんだよ」
 
ところが問題は彼の客たちがビバリー・ヒルズに向かってキスを投げながら帰る前に、実際そこに残って彼の料理を食べるかどうか。なぜなら、多くの受賞者やプレゼンターやゲストはこれまた別の「ヴァニティ・フェア」誌やエルトン・ジョンがホストするパーティーに必ず出かけてしまうから(手をつけられないまま放置されることも! もったいない!!)。だからこそ、ウルフギャング・パックは自分のオフィシャル・パーティーを単なる「ドライブ・イン・メニュー」にはしたくないそう。
 
今回の料理に関する数字をあげていくときりがない。キッチン・スタッフは2750個のナツメヤシの実をベーコンで包み、6000個の栗のトルテリーニをゆで上げ、7500個の海老の殻をむき、1300個の牡蠣を開けなければならない。これでもまだウルフギャング・パックがウェイターに手渡す量の半分。
 
「本当に計画的でなければいけないんだ」シラントロ・ミントのヴィネグレット・ソースをブレンダーで乳化させながら語るウルフギャング・パック。「それからこれを科学の段階までもっていく」
 
2002年にアカデミー賞授賞式の場所がシュライン・オーディトリアムからハリウッド・ハイランドに移って以来、ウルフギャング・パックは移動式キッチンを持ちださなくてもいいようになった。今はハリウッド・ハイランドのモールの5階にあるボールルームに隣接したふたつの巨大な厨房をもっている。ということで、彼とシェフのマット・ベンシヴェンガはポータブル・レンジから火が出たらどうしようとか、過去にあったいろいろな悪夢から解放されたそう。
 
ただ、これで「悲劇」から完全に解放されたわけではなく、ハリウッド・ハイランドで料理した最初の年、ディナー・コースが半分経過したとき、電力とガスが15分停止。「(ビヨンセの)スーパーボウルみたいにね!!」と今は笑って語る彼だけれど、きっとこんなことが起きたら絶対に笑えない事態。
 
ウルフギャング・パックは24歳のときにオーストリアからアメリカに移住してきた。「ウルフギャング・パック帝国」は現在日本も含め、ロス、ラスベガス、デトロイト、シンガポール、マウイを含む20カ国に及ぶ。彼のケータリング・ビジネスの売上だけでも、年間で1億5千万ドル(約14,011,000,000円)を叩きだしている。
 
彼に言わせると、「Governors Ball」は非常に利益性の高い仕事なのだそうだ。全世界に及ぶパブリシティ効果。彼のメニューはテレビでも紹介される。
 
多くの有名シェフがビジネスに夢中になるあまり実際厨房で料理しなくなる傾向が多いなか、ウルフギャング・パックはいまだに現場主義。「オフィスにいなければもうちょっとお金持ちになっていたかもね」。しかし料理とマーケティングの融合そのものが「私がやりたいと思っていることなんだ」とのこと。
 
1600人分の料理を作ることは16のディナーパーティーの準備をすることとそれほど変わらないと語るウルフギャング・パック。新鮮な素材を使用し、よく準備し、新しい何かを作ろうとしないことが秘訣だという。
 
今回サーブされるメニューは非常にバラエティに富んだもの。黒トリュフを添えたチキン・ポット・パイにスモークド・サーモンのピザまで!
 
「僕たちは人々が好むものを知っている。『Governors Ball』に来る人たちは僕たちのお客様に変わりはないのだから。みんなレストランでいつも食べているだろう。アカデミー会員の何人かはいつも同じものを食べたがるんだ。だから僕たちはそういう人たちもハッピーにしないとね」。
 
今回の料理は彼のレストラン、「スパーゴ」やほかのハイ・エンドなレストランでサーブされるものとは料理が違うと思ってもらえるようにしたいと試みている。
 
彼の望みは「Governors Ball」の帰りにゲスト達が彼の料理について語ってくれること。
「僕はみんなに自分たちが食べた物を覚えておいてほしいんだ。見た目がいいだけじゃなくって、味もとてもよかったことを。僕にとっての最高の誉め言葉はね、火曜日か水曜日の夜か一週間後にみんながスパーゴに来て、『ウルフギャング、「Governors Ball」でサーブされたのとまったく同じロブスターとパスタをもらえるかな?』って言ってもらえること。もし1600人にそれだけいい料理をサーブできたら、それだけいい仕事をしたってことだろう?」

text : Ryoko Tsukada

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