セレブコラム 2013/12/13(金)
立田敦子のセレブBUZZ/『ブリングリング』

ソフィア・コッポラ最新作『ブリングリング』と過去作を振り返り!

ファッションアイコンとして常に注目を浴びてきたソフィア・コッポラの最新作『ブリングリング』がいよいよ12月14日(土)公開! LAで実際に起きた若者たちによる窃盗事件をテーマにした本作の見どころ、そしてソフィアの映画監督としての歩みを一挙おさらい!

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photo : Getty Images

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映画人としてのソフィアの軌跡

27歳のとき『ヴァージン・スーサイズ』で監督デビューしてから、同性に最も支持を得ている女性監督の筆頭として注目を浴びてきたソフィア・コッポラ。ジェフリー・ユージェニデスの小説を原作とする『ヴァージン・スーサイズ』(1999年)は、次々に自殺した美しい5人姉妹の憂鬱をポエティックに描いた青春映画だった。また、スパイク・ジョーンズとの結婚生活が反映されているともいわれている『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)では、お気に入りの「パーク ハイアット 東京」を舞台に、若い人妻の孤独を異国での体験とリンクさせ、アカデミー賞脚本賞に輝く高い評価を得た。そして史上最も悲劇的なフランスの王妃をテーマにした『マリー・アントワネット』(2006年)では、王妃という公的な顔の裏に隠された、ひとりの少女の愛と孤独を見事に描き切った。
 
その後、出産を経て母になったソフィアは、『SOMEWHERE』(2010年)では、セレブリティが隠れ家ホテルとして愛用しているLAの「シャトー・マーモント」を舞台に、バツイチの有名俳優とその幼い娘との交流を描いている。ここにも、もちろん幼い頃からフランシス・フォード・コッポラという高名な監督の娘として特殊な育ち方をしたソフィアの体験と彼女が見聞きしたセレブリティのライフスタイルがリアルに反映されている。少女の心に寄り添う視点のリアリティと表向きの華やかさとは裏腹のセレブリティの孤独感は、ソフィア作品の人気の核だ。

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text : Atsuko Tatsuta

  • 『ブリングリング』
    監督・脚本/ソフィア・コッポラ 
    出演/エマ・ワトソン、ケイティ・チャン、クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサール、タイッサ・ファーミガ、レスリー・マン
    配給/アークエンタテインメント、東北新社
    公式サイト/http://blingring.jp/
    2013年12月14日(土)~、渋谷シネクイント他にて全国順次ロードショー
     
    (C)2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved

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