セレブコラム 2013/11/29(金)
立田敦子のセレブBUZZ/『キャプテン・フィリップス』『ゼロ・グラビティ』

オスカー候補確実! “間違いなし”のハリウッド大作が続々公開

12月に入り、いよいよ来年3月に開催されるアカデミー賞に向けたアワードシーズンの幕開け。現時点でオスカー候補確実と目されている話題作といえば、トム・ハンクス主演の『キャプテン・フィリップス』と、サンドラ・ブロック×ジョージ・クルーニー共演の『ゼロ・グラビティ』。ハリウッド大作ならではの迫力映像を映画館で満喫して!

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来日記者会見でのポール・グリーングラス監督&トム・ハンクス(写真下) (C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. Getty Images

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トム・ハンクスの演技が光る実話ドラマ

今年の東京国際映画祭のオープニングも飾り、主演のトム・ハンクス来日でも話題となった『キャプテン・フィリップス』は、実在のシージャック事件を元にしたサスペンス・ドラマ。2009年4月。ケニアに向かってインド洋を航海中のアメリカのコンテナ船“マースク・アラバマ”号は、ソマリア沖で海賊に占領されてしまう。激しい攻防の末、船長のリチャード・フィリップスは、乗員20名の安全を確保するために、自ら人質となる。海賊と共に救命艇でソマリアに向かうなか、海軍特殊部隊のネイビーシールズによる救出作戦が始まる……。
 
ソマリア沖に多発していた海賊問題は、当時、ニュースでも頻繁に報道されていたので、記憶に残っている人も多いかもしれない。が、そもそも海賊に襲われるということは、どういうことなのか。実話を元にしているだけに、その辺りの描写はリアルで興味深いもの。後半は、フィリップス船長のサバイバル劇。『ユナイテッド93』などで知られるポール・グリーングラス監督得意のドキュメンタリータッチの演出は、真に迫りスリリング。
 
それにしても、米国が誇る海軍特殊部隊ネイビーシールズ。いざというときには、米軍って頼りになるなあ、と思わず思ってしまうほどの鮮やかな活躍ぶりだ。プロパガンダ映画かも? なんて穿った見方もついしてしまうけれど、そんな邪心を吹き飛ばすのが主演のトム・ハンクスの演技。単なるアクション映画にはない人間味あるドラマに仕上がっているのは彼の功績だ。すでに2度のアカデミー賞に輝いているが、この体当たり演技で3度目のオスカ―像を狙うことになりそうだ。

  • 『キャプテン・フィリップス』
    監督/ポール・グリーングラス
    出演/トム・ハンクス、バーカッド・アブディ
    配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
    公式サイト/http://www.captainphillips.jp/
    2013年11月29日(金)~、新宿ピカデリー他全国ロードショー

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text : Atsuko Tatsuta

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