旬の若手女優が主演! ヴァンパイア&ゾンビの純愛ムービー2本
ここ数年の映画界のトレンドといえば“ヴァンパイア”と“ゾンビ”。この秋は、アップカミングな旬の若手女優ふたりがそれぞれ、『ビザンチウム』『ウォーム・ボディーズ』という純愛ラブストーリーに主演。恋に障害はつきもの。あなたならヴァンパイアとゾンビ、どちらの恋に落ちてみたい?
哀しい運命を背負ったヴァンパイア少女の恋
ヴァンパイアと孤独な少女の純愛を描いた『トワイライト』シリーズは、世界的なメガ・ヒットを飛ばした。いじめられっ子の少年とヴァンパイアの恋を描いたトーマス・アルフレッドソン監督のスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008年)は世界的な注目を浴びて、マット・リーヴス監督によって米国で『モールス』(2010年)としてリメイクされた。
なんでもアリの現代では純愛につきものの“障害”がないせいか、ヴァンパイアというファンタジーの世界で語られる方が、純愛はずっと美しく、ロマンティックなのだ。ということで、このブームは当分続きそうな気配だが、この秋もヴァンパイアを巡るラブストーリーの秀作『ビザンチウム』が公開される。
監督は、かつて『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年)でトム・クルーズやブラッド・ピットといった美しきヴァンパイアを登場させて女子心を鷲掴みにしたニール・ジョーダン。この流行に乗って(?)古巣へ帰還である。
哀しい過去を秘めたヴァンパイアの少女エレノアは、母親クララとともに、人目を避けるため、街から街へと移り住みながら生きてきた。だが、海辺の町で、難病に侵された青年フランクと出会い恋に落ちてしまう。ヴァンパイアの掟を破ったふたりに追っ手の影が迫るが……。
エレノアを演じるのは、『つぐない』(2007年)で13歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた期待の若手女優シアーシャ・ローナン。過酷な運命を背負いながらも、ひたむきに生きる可憐な姿は、これまでのヴァンパイア像とはひと味違う異色のヒロインだ。
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『ビザンチウム』
監督/ニール・ジョーダン
出演/ジェマ・アータートン、シアーシャ・ローナン
配給/ブロードメディア・スタジオ
公式サイト/http://www.byzantium.jp/
全国公開中
text : Atsuko Tatsuta