セレブコラム 2014/3/14(金)
立田敦子のセレブBUZZ/2014年 セザール賞

映画好き必見! セザール賞に見る、フランス映画の勢い

今年で39回目を迎え、2月28日(現地時間)に授賞式が開催されたフランス映画の祭典、セザール賞。米国のアカデミー賞とはひと味違う、映画大国フランスならではのアワード結果を徹底解説!

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photo : Reuters/AFLO

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フランス映画の“いま”がわかる!

3月2日(LA時間)、ブラッド・ピットがプロデュース、スティーヴ・マックィーン監督の『それでも夜は明ける』が今年のアカデミー賞最優秀作品賞を受賞したニュースは、日本でも大きく報道され、すでにご存じの通り。TV中継されるため世界一派手なイベントですが、これはあくまで米国内のアワード。同じように今年のベスト映画を決定するアワードセレモニーがこの時期、世界中で行われていたのです。
 
なかでも、注目すべきは英国のアカデミー賞といわれるBAFTAとフランスのセザール賞。特に、映画大国として定評があり、日本でもファンの多い、フランス映画の傾向が読めるセザール賞は、映画好きならぜひチェックしておきたいアワードです。
 
Académie des Arts et Techniques du Cinemaの会員によって選出されるセザール賞は、1976年の第1回から数えて今年で39回目。近年でも『アーティスト』(2011年)や『愛、アムール』(2012年)など世界的に高く評価された作品が最優秀作品賞を受賞している重要な賞。
 
今年の作品賞ノミネートは以下の7作品。
・『9 mois ferme』(英題『9 month stretch』)監督/アルベール・デュポンテル
・『Les garçons et Guillaume, à table!』 (英題『Me, Myself And Mum』) 監督/ギョーム・ガリエンヌ
・『L'inconnu du lac』(英題『Stranger by the Lake』)監督/アラン・ギロディ
・『Jimmy P. 』(仏題『Psychothérapie d'un Indien des Plaines』) 監督/アルノー・デプレシャン
・『ある過去の行方』 監督/アスガー・ファルハディ
・『La Venus à la fourrure』(英題『Venus in Fur』) 監督/ロマン・ポランスキー
・『アデル、ブルーは熱い色』 監督/アブデラティフ・ケシシュ
 
2013年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したケシシュの『アデル、ブルーは熱い色』を始め、米・仏合作のデプレシャンの『Jimmy P. 』やポランスキーの『Venus in Fur』、イランのファルハディ監督がフランスを舞台に撮った『ある過去の行方』などカンヌのコンペで上映された秀作が顔を揃え、作家性の高い作品が並んでいるのがさすがフランスです。ちなみに、アラン・ギロディ監督の『Stranger by the Lake』は、やはりカンヌ映画祭の「ある視点」部門で上映され話題になったゲイのハッテン場で起こった殺人事件をめぐるミステリー。

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text : Atsuko Tatsuta

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