セレブコラム 2013/9/13(金)
立田敦子のセレブBUZZ/『サイド・エフェクト』『恋するリベラーチェ』

引退宣言! スティーヴン・ソダーバーグの最終章を見逃すまじ

『オーシャンズ』シリーズなどのヒットメーカーにしてアカデミー賞監督、この夏は『マジック・マイク』も好評を博したスティーヴン・ソダーバーグが、この秋公開される2作を最後に映画界から引退。最終章となる『サイド・エフェクト』『恋するリベラーチェ』はいずれも必見の出来映え。名監督の引退作をお見逃しなく!

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ジュード・ロウ×ルーニー・マーラ共演のサスペンス『サイド・エフェクト』(公開中) (C)2012 Happy Pill Productions.

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50歳という若さで映画界を“卒業”

アニメ界の巨匠、宮崎駿監督の引退宣言で激震が走った映画界だが、引退といえばもうひとり大物監督の引退が物議を醸している。米国のヒットメーカー、スティーヴン・ソダーバーグだ。26歳のときに初監督映画『セックスと嘘とビデオテープ』(89年)でいきなりカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。『トラフィック』(00年)ではアカデミー賞監督賞を受賞。ブラッド・ピットやジョージ・クルーニーなど豪華スターが共演する『オーシャンズ』(01~07年)シリーズをヒットさせるなど華麗なるキャリアを誇る。
 
映画監督は死ぬまで現役が当たり前の世界で、80代、90代で作品を作り続けているベテランも少なくない。72歳の宮崎監督でさえ、「まだ引退は早い」と惜しむ声がささやかれるのに、ソダーバーグ監督にいたってはまだ50歳だ。「もっと違うアートフォームにチャレンジしたい」。映画は“卒業”ながら隠居するわけではなさそうだが。
 
というわけで、有終の美を飾る最後の2作が公開される。アクションからサスペンス、伝記、コメディまで多様なジャンルの映画を撮ってきたソダーバーグらしい個性的な2作品である。
 
まずは、今年のベルリン国際映画祭のコンペで上映された『サイド・エフェクト』(公開中)。経済事件に巻き込まれ収監されていた夫(チャニング・テイタム)が出所するが、うつ症状に悩まされていた28歳のエミリー(ルーニー・マーラ)は殺人事件を起こす。事件当時、薬の副作用(サイド・エフェクト)によって夢遊病状態だったことが疑われ、主治医の精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は責任を問われ、追い詰められていく。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる、バンクスの前の担当医師などが絡んできて、事件は二転、三転。ソダーバーグらしいキレ味のいいサイコ・サスペンスが展開される。

  • 『サイド・エフェクト』
    監督/スティーヴン・ソダーバーグ
    出演/ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム
    配給/プレシディオ
    公式サイト/http://www.side-effects.jp/
    全国公開中

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text : Atsuko Tatsuta

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