アカデミー賞主演女優賞候補になった『ブルックリン』で、運命に翻弄されながらも毅然と前に進む女性を演じているシアーシャ。劇中で演じたヒロインは、司祭の援助で移民先のアメリカで仕事を見つけて自立する設定の敬虔なカトリック信者で、アイルランドで育った後アメリカに本拠地を移したシアーシャと重なる部分も大きい。ただし、シアーシャ自身はカトリック信者として育てられたものの敬虔とは言いがたいかもしれない。というのも、インタビューで「司祭に告白したことがないし、一生しない」と告白したばかり。毎週日曜、家族と一緒に教会のミサに出席していた彼女は、初告解を行うことになった6歳のときに告白すべき悪事をしていないことに気づき、両親に告解の必要性はないと宣告。カトリック信者が多い故国アイルランドのファンにとって、シアーシャの告白は衝撃的だったはず。