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“草食系”のイメージを払拭するキャラクター

ちょっと甘めな笑顔が優しい草食系男子のイメージが強いジョセフだが、この作品では、殺し屋をクールに演じてみせる。映像は、スタイリッシュで、ちょっとウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』が登場したときのような、ワクワク感がある。
 
監督は、彼のブレイク作でもある青春映画『BRICK ブリック』（05年）で頭角を現したライアン・ジョンソンだが、この作品でもジョセフのキャラの打ち出し方が上手い。クールなのにどこか人間味も感じさせるので、小さな男の子を抱えるシングルマザー、サラを演じるエミリー・ブラントとのストーリーもしっくりくる。サラを糸口に解明されてくる、30年後の自分の逃走と謎、衝撃のラストは、インパクト大だ。