マクロビオティックな和スイーツで心身ともにハッピーに!
近年の和ブームで和菓子に触れ、ファンになった人も多いはず。季節情緒あふれ、見た目にも美しい和菓子は、工夫ひとつでとってもヘルシーなスイーツに変身。精製された砂糖や動物性の素材を使わずに作るマクロビオティックな和菓子を提案する黒岩典子さんに、その魅力を伺った。
日本の伝統的食文化をよりヘルシーにアレンジ
茶事や節句などの年中行事、お祝い事などにも欠かせない和菓子。日本が誇る食文化の一端でもあり、世界的に見ても今後さらに注目されるに違いない。黒岩典子さんが考案する和菓子は、マクロビオティックの考え方に基づき、心と体に優しく、食べたあとに心地よさを覚える、マクロビ和スイーツ。そのポイントは、
*白砂糖などの精製糖や乳製品、卵、動物性食品、添加物は不使用
*材料は国産で、農薬や化学肥料をできるかぎり使わないクリーンなものを使用する
*一物全体(ホールフーズ)の考え方に基づいて、素材はなるべく多くの部分を使う
精製糖が血糖値を急激に上げ、腸内に悪玉菌を増殖させることは周知の事実。乳製品や動物性食品、またさまざまな種類の添加物は、消化に負担をかけ、身体の巡りを悪くするとされる。米飴や粗糖、麹甘酒は白砂糖を使わずとも素朴な甘味をつけることができるし、さつまいもいもやかぼちゃなど、もともと甘みを含む素材ならば甘味料を使わずとも済む。四季の素材に見立てた色彩豊かな上生菓子は合成着色料を使っていることも多いけれど、ほうれん草やにんじんといった野菜のナチュラルなパウダーで色をつけることができる。試してほしいのはビーツ。あの赤いかぶの絞り汁を使えば、生地がほんのり美しいピンク色に染まる! 花咲く春は、和菓子を楽しみたい季節。マクロビオティック和スイーツをいただきつつ、桜の開花を待ってみては。
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Let's Try⇒春を呼ぶ、マクロビ和スイーツレシピ
■かぼちゃの甘酒しるこ
■ナッツとフルーツのヌガー風きな粉ボール
■さつまいもきんとん
■うぐいす餅
■桜の上生菓子 生八つ橋風
>レシピはこちら -
黒岩典子さん
Noriko Kuroiwa/マクロビオティック和菓子研究家、ナチュラルフード協会公認ナチュラルフードマスター。クシマクロビオティックアカデミー(現ビオクラ)LEVEL2終了。「和のかし 巡(めぐり)」主宰。広告代理店勤務やNY在住ライター、ラジオパーソナリティなどさまざまなキャリアを経て、オーガニックコスメブランド「アヴェダ」のPRマネージャーに就任。日本でのローンチに携わり、10年間ブランドの顔としてホリスティックなライフスタイルの啓蒙に努める。体に優しくておいしい和のスイーツを作りたいとの思いから2012年に、マクロビオティックの道へ。「たべごと教室」では和菓子のクラスの講師も務める。
和のかし 巡 http://www.wa-meguri.com/
photo : Toru Oshima styling : Yumi Suwaki cooking : Noriko Kuroiwa Cooperation : Utuwa