パリジェンヌも愛用! 「ビュリー」オーナーが語る“ジャパニーズ フレグランス”
1803年にフランスで創業し、2014年に総合美容薬局としてリブランドした「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」。200年以上の歴史を刻む老舗ブランドには、日本の素材を使ったアイテムも多数! 代表を務めるヴィクトワール・ドゥ・タイヤックとラムダン・トゥアミにとっての日本の香りとは……?
Q: 日本の素材を使ったコスメを作った理由は?
「日本は私たちにとって大切なインスピレーション源。もう20年以上、頻繁に訪れていますが、旅するごとに新しい発見があり、その思い出から香りをクリエイトします」(ラムダン・トゥアミ)
「日本文化は私たちのマインドとクリエイティブな領域において特別な意味を持っています」(ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック)
Q:パリで人気の香りと、日本で人気の香りに違いはありますか?
「香水をめぐる日本とフランスの文化は大きく異なります。日本のお客様は繊細で鋭い嗅覚を持っている印象を受けます。グリーンな香りや、複雑で控えめな香りを好まれるのかもしれません。フランス人は、より強い香りを好む傾向がありますね」(ラムダン・トゥアミ)
Q:パリジェンヌも大好きな“ジャパニーズ フレグランス”を教えてください。
「『スミ・ヒノキ』と『ユズ・ドゥ・キソ』のふたつは安定した人気です。『スミ・ヒノキ』は5年ほど前に京都の古いお寺で出合った、スモークされたヒノキから着想を得ました。ほかのどのような香りとも異なる、今までにかいだことのない香りなので好き嫌いの好みがはっきりと分かれます。『ユズ・ドゥ・キソ』は、フード業界の柚子トレンドを発端に人気を博すようになりました。柚子(という果物)は、パリでは最もスタイリッシュな柑橘類なんですよ」(ラムダン・トゥアミ)
「柚子はパリでとても人気があり、何にでも柚子風味を加えていて、著名なレストランやパティスリーでも、ユズを使ったデザートや料理が数多く見受けられます。日本食はフランスのシェフたちにとってのインスピレーション源だけでなく、料理にアクセントを加えてくれるものなんですよね。外国の柑橘類の香りは、お客様を驚かせるのにもぴったりでとてもわくわくします!」(ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック)
text & realization : Mayumi Hasegawa