BED HEAD
フラワーチルドレン的な’70sを味つけ
シンプルだったり構築的なミニマリズムとは違う、さまざまな要素をミックスしたコレクションでよく見られたのが、’60~’70sのブラッシングしていない、ベッドヘッド(寝起きの髪)。髪束を生かしながらもドライに見えるこのフラワーチルドレン的世界観を感じさせるヘアスタイルは、フォルキーなテキスタイルや素材の面白さを生かした服の要素とリンク。「アナ スイ」、「ロベルト カヴァリ」、「エトロ」はセンターパートにしてワイルド感を抑え、「レベッカ ミンコフ」では、まさに、朝までフェスやクラブで踊った後、といったメイクにぼさぼさヘア。そこに流れるのは、時代が求める、フリースタイルで生きる平和な精神かもしれない。
Text : YUMIKO AKITA Photo : IMAXTREE