マリー・アントワネットゆかりの香りコレクション
贅を尽くした生活を享受する一方で、“香り”という珠玉の財産を残したフランス王妃、マリー・アントワネット。彼女自身もまた、多くの調香師やアーティストたちのインスピレーションソースだった。そんなマリー・アントワネットのゆかりの香りにフィーチャー。
現代の「リトル マリー・アントワネット」たちへ捧げる香り
まさに百花繚乱だったプチ・トリアノンの花園のなかでも、とりわけマリー・アントワネットが大切にしたといわれるのがバラ。お抱え調香師のファージョンは、王妃のために幾多ものバラの芳香水を作ったとされる。そんなマリー・アントワネットが愛したバラをインスピレーションソースに、名調香師、フランシス・クルジャンが生み出したフレグランスがこの“ア ラ ローズ”。香水の聖地・グラース産のセンティフォリア・ローズのアブソリュと、トルコのダマセナ・ローズのエッセンシャルオイルを配合。透き通るように透明感のある香りは、今に生きる女性たちへの讃歌にほかならない。
photo : Chifuyu Aizawa/Q's