お手本セレブのイケてる理由とは？

Q：パーティシーンなど特別なシチュエーションでのヘアアレンジで気をつけるべきことは？
 
日常のヘアもそうですが、今は断然“無造作”感やラフさがポイント。きっちりと巻いたスキのないヘアでは、どれだけドレスがおしゃれでも古臭い印象を与えますし、軽やかさを感じさせるほうセンシュアルでこなれ感が醸し出せます。パーティ慣れしていない日本では、どうしてもドレスを着るときにヘアを過剰に懲りすぎる傾向が……。そもそも、いちばん美しい髪は、ツヤと軽やかさがあるヘアです。何かちょっとした仕草で髪が揺れる、その動きが素敵！　ガチガチに固めすぎて、頭に張りついたようなヘアは、センシュアルとほど遠い。手ぐしで仕上げたような、動いてきれいなスタイルを意識しましょう。

Q:おしゃれアイコンのなかで太鼓判のお手本セレブは？

このアレクサ・チャンとテイラー・スウィフトはパーフェクトですね。アレクサは、ゆる～くアイロンで巻いたようなニュアンスヘアをルーズにローポニーテール気味にまとめて、リボンのようなヘアアクセを活用。サイドの髪を残したり、トップをふんわりとしたフォルムにしたのも自然だし、このラフさがすばらしい。一方、テイラーは、20'sのムードをスーパーモダンに仕上げています。一見すると低めにまとめたシニヨンですが、ルーズなツインテールにして巻き込むだけ。ただし、最大のポイントは耳上の髪がタイトに下がっていないところ。コームを入れて流れるようなシェイプにしている点が、腕利きスタイリストの影を感じさせます。両耳の下でまとめたシニヨンの出し方、煌めくツヤ感、少し長めのバングスがいたってナチュラルなのに緊張感もあって100点満点！　黒髪でもマネできるヘアですね。　
 
Q:上手にヘアスタイリング剤を活用するには？ 　
　
スタイリング剤は、目指すヘアの質感やフォルムを作るサポートアイテムにすぎません。自分はツヤが欲しいのか、マットにしたいのか。それによって適したアイテムを選ぶだけですが、今は手ぐしで仕上げたような無造作感をいかにキープするかが重要。その点でも、必要ならクリームワックスは扱いやすくておすすめです。

Q:自分に似合うヘアを見つけるには？

思想やスタイルのあるヘアは、形だけマネしても合わない洋服を着ているも同然。これはファッションでも同じことだと思いますが、自分が居心地のいいスタイルかどうかが重要です。ラクちんという意味ではなく、履き心地のいいパンプスのような、程よい緊張感を受け止められるかられないか。気分的に自信がもてるか。それが自分に似合っているか客観視する訓練も失敗しながら繰り返すことで、自分なりの魅力がわかってくると思います。ちょっとした冒険をする余裕と、時代とともに“変化”を受け入れる勇気をもっておしゃれを楽しんでみて！　
 
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