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症状を改善するには

―ステロイドを使わずに症状を改善するには、どうしたらいいですか?
生活習慣を見直して、日常的なことの積み重ねしかありません。
  
■自分に合ったヘアケアを使うこと~必要以上に洗いすぎたり、脱脂力の強いもので刺激を与えたりしないこと。香りのいいヘアケアには添加物が入っていますから、香りや心地よさだけでシャンプーを選ぶのは考えもの。また、シャンプー剤を使わなくとも、頭皮をもみほぐしながらお湯で流すだけで、かなりの皮脂汚れを落すことができます。汚れだけをきちんと落としたあとに保湿する。顔や身体と同様にこれが基本のケアとなります。
 
■食事と睡眠で栄養をしっかり摂ること~きちんと栄養が摂れていないと、肌や髪といった、生命に直接関わらない器官から不具合が起きます。加工食品やファストフード、極度なダイエットがよくないのはもちろんのこと。食事は髪や爪などのケラチン質の生成に欠かせないビタミンB2やビタミンB12、たんぱく質(=アミノ酸)を中心に、バランスよく。どんなに体にいいといわれるものでも、そればかり食べるのはリスクを伴います。
 
■頭皮への刺激はできるだけ避けること~爪でひっかくなどの外的刺激だけでなく、喫煙や過度の飲酒といった嗜好も、頭皮環境を左右します。また強い紫外線も頭皮へのストレスにつながります。皮膚の炎症を鎮めるには、適切な洗浄と正しい保湿。それに生活習慣を見直すことで、1カ月から3カ月で、症状の改善がみられるはずです。

  • 日比野佐和子先生
    Sawako Hibino/内科、皮膚科、眼科医、アンチエイジングドクター。日本抗加齢医学会専門医。Rサイエンスクリニック広尾院長。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授兼任。大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長を経て、平成25年にRサイエンスクリニック広尾を開院。欧米のアンチエイジング医学に加え、中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)など多岐にわたる分野を専門とし、研究分野においても国際的に活躍。真摯なカウンセリングと診療で医療現場での信頼も厚い。著書に『これだけで若返りは可能です』(東洋経済新報社)、『目が若返る!最新“眼トレ”5つの方法』(主婦と生活社)がある。
    Rサイエンスクリニック広尾 http://www.r-scienceclinic.jp/

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photo : Getty Images

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