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“洗いすぎ”はなぜよくないの?

―頭皮も皮膚の一部なので、清潔にしていたほうがよいのではというイメージがありますが……
頭皮も、顔や身体と同様に一定の潤いが必要です。そのために常在菌が肌状態を管理しバリア機能をコントロールしています。毛穴に余分な汚れを溜めないように頭皮のクレンジングは重要ですが、過度のクレンジングのような誤ったケアによって、バリア機能が低下すると、肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルが乱れて、炎症を起こしやすくなっているケースが多くあります。湿潤な気候の日本では、洗いすぎてしまう方が多いのかもしれません。また、かゆいとつい気になって触ってしまいがちですが、指先に雑菌はたくさん。これではかえって症状を悪化させることになります。
  
―皮膚科ではどういった処方をするのですか?
真菌が原因の場合、その繁殖を抑えるための抗真菌剤・ニゾラールを処方するのが一般的です。症状が継続していて、速やかに治したいという場合は医師に相談してみるとよいでしょう。

  • 日比野佐和子先生
    Sawako Hibino/内科、皮膚科、眼科医、アンチエイジングドクター。日本抗加齢医学会専門医。Rサイエンスクリニック広尾院長。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授兼任。大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長を経て、平成25年にRサイエンスクリニック広尾を開院。欧米のアンチエイジング医学に加え、中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)など多岐にわたる分野を専門とし、研究分野においても国際的に活躍。真摯なカウンセリングと診療で医療現場での信頼も厚い。著書に『これだけで若返りは可能です』(東洋経済新報社)、『目が若返る!最新“眼トレ”5つの方法』(主婦と生活社)がある。
    Rサイエンスクリニック広尾 http://www.r-scienceclinic.jp/

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photo : Getty Images

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