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日本は湿った土と石の香り!?
Q:日本のイメージを香りにたとえたら?
東京にはふたつのイメージを感じます。ひとつは雨の後の朝の香り。湿った土から匂いたつ雰囲気で、日本の梅雨も大好きなんです。これを表現したのが、「アン マタン ドラージュ」という香りで、雨が降った後のくちなしの花をイメージしました。もうひとつは、石の香り。東京に来るととにかくよく歩くんですが、大好きな公園や鎌倉の神社仏閣など、石と土の香りがとても印象的ですね。
Q:「アニック グタール」の新しいコレクションテーマを教えてください。
パッケージも一新した新しいコレクション。なかでもオーデコロンは旅からインスパイアされた自信作です。「ネロリ」はギリシャのサントリーニ島の真っ白な家々や青い空、アテネで嗅いだオレンジの花でむせ返るような街の香りなどを表現しました。「オーダドリアン」はイタリアへの情熱がテーマで、シトラスとスパイシーなハーブの香りで湧き上がるような感情を刺激します。「アニック グタール」が人気なのは、誰もが感じる香料の質の高さにあります。“ローズ”ひとつとってみても、50以上もの香気成分でその香りを表現しているので、奥深い香りを味わってもらえると思います。
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カミーユ・グタール/写真家から転身し、現在はハイパフューマリーハウスとして人気の「アニック グタール」で、イザベル・ドワイヤンとともに調香師として活躍。2児の母でもある。“アール・ド・ヴィーブル(美しいライフスタイル)”の精神と、エクセレンス、エモーション、クリエイティビティ、オーセンティシティにこだわり、誰もがうっとりとする上質な香りのクリエイトに勤しむ日々。