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「肌で読む物語」というロマンティックなコンセプト

「みんなが夢を見るようなストーリーを伝えるのが好きだけど、私は作家ではないので、書くことではなく、フレグランスでストーリーを作るんだ。香水のもととなるエッセンスが、私にとってインクのような存在」と語るジェラルド。「イストワール・ド・パルファム(香水の物語)」というブランド名も、こういった理由から生まれたのだそう。ブランドの代表作でもある、インスピレーションを得ることができる歴史上の人物を、香りで表現した香水のシリーズ「Personnages(ペルソナージュ)」は、その人物の生まれ年にちなんでネーミングされている。 
 
このシリーズの香りのイメージソースとなった人物は、計7人。「メンズ用の香水に選んだのはSFの父とも呼ばれるジュール・ヴェルニュ(『1828』)、名だたる女性遍歴によって知られるカサノヴァ(『1725』)、エロティックな作風で物議を醸し出した貴族で小説家のマルキ・ド・サド(『1740』)。この3人を選んだ理由は、自分自身にとって大切な3つの要素、旅・ロマンティック・エロティックをそれぞれ代表する、特別な人物だから。女性用フレグランスには、気品があって、パワフルで、魅力的な人格をもつキャラクターを選定したんだ。オリエンタル・ビューティでミステリアスなマタ・ハリ(『1876』)、ファンタジックな魅力を備えたナポレオン3世の妻のウジェニー・ド・モンティージョ(『1826』)、生き生きとして官能的なコレット(『1873』)、自然と自由を愛したジョルジュ・サンド(『1804』)といった感じにね」。それぞれ個性的な人物を描く香りは、まさに「肌で読む物語」というコンセプトを表現した他にはない記憶に残る香り。

  • Histoire du Parfums(イストワール・ド・パルファム)
    http://www.histoiredeparfums.com

    オー・ド・パルファム  120ml 130ユーロ、オー・ド・パルファム 14ml 29ユーロ

    【主な取扱店】
    「レクレルール」(フランス)
    「コルソ コモ」(イタリア)
    「エディション」(日本)
    「ハーヴェイ・ニコラス」(イギリス)など。

「カルト的な人気を呼ぶ「イストワール・ド・パルファム」」トップへ

text:MARIE Ueda

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