独自の食文化で育まれたタイカレーは野菜たっぷりでハーブの宝庫
タイ&ラオスレストラン「プァンタイ」目白店/Phuan Thai Mejiro
タイは東南アジアの侵略の歴史のなかで、唯一独立を守り続けた国。独自の食文化を築きつつ、隣接国の要素を巧みに取りいれながら発展した。タイ料理は辛味、酸味、甘味、塩味に加え、ナンプラーなどの旨味で構成される複雑な味が特徴。ハーブも加わり、得もいえぬ味のグラデーションが創られる。これこそがタイ料理の最大の魅力である。タイカレーというとグリーンカレーが名高いが、ここでは“こんなカレーもあったのか!”と思わず手を叩いてしまう上級者向けのカレー料理を紹介しよう。まずは、野菜とハーブを煮込んだ「ゲーン・パー」。ココナッツミルクが入らないぶん容赦のない辛さ。具の多さにはにんまりしてしまう。やっぱりココナッツ味が、というひとは茹でた麺に揚げた麺がのる北部チェンマイの名物「カオソイ」をぜひ。鶏スープにカレー粉、ハーブ、ココナッツミルクなどで仕上げたいわゆるカレーココナッツスープ麺だ。クリーミーな口当たりながら、香り高くじんわりと感じる辛さはヤミツキになる! いやはや、タイのカレー料理は奥深い。この夏はシェフが栽培するとれたてのタイ野菜が使われるというからこれまた見逃せない。
SHOP INFORMATION
11:00~22:30L.O.
(土・日・祝)12:00~22:30L.O.
月曜
photo : Kanoko Yasuoka, text : Wakako Sato