UPDATE: 2017/12/01(金)
盛り付ける料理、季節、そして大きさ。食べる人を思いやることが、和食器のもてなし
七草/
折敷代わりに半紙を使い、手で食べる料理には懐紙をそっと添える。店主、前沢さんのさりげない気遣いには、もてなしの心を感じる。食材のことはもちろんのこと、器にも季節を映し、春夏は明るい色合いの軽い器やかご、ガラスなどを、秋の気配とともに漆や重厚な土ものや木の盆が登場する。「例えば同じ白でも、夏には青みがかった白い皿に青菜のおひたしを、秋冬はニュアンスのある色合いの鉢に白和えを。ちょっとしたことですが、目でウケる印象で味わいも変わってきます」。器を選ぶときは、大きさにも気を使う。「店の料理は6皿のコース仕立てなので、食べきるのにちょうどよい大きさを、と常に考えています」。和の器で、前沢さんが素晴らしいと感じるアイテムがある。それは、ふたもの。「ふたがあると中のものが冷めにくいだけではなく、香りや色も閉じ込める。開けたときの五感に響くあの喜びは、和食ならでは。大切にしたい文化ですね」
SHOP INFORMATION
店名
七草
住所
電話番号
03-3410-2993
営業時間
17:00~22:00(最終入店20時)
定休日
日曜、月曜
エリア
ジャンル
掲載誌
photo : Kentaro Kambe