特集 2016/4/3(日)

コペンハーゲン発! “フードロス”に警笛を鳴らす、専門スーパーがオープン

冷蔵庫や食品棚に賞味期限切れの食材がある、という人は少なくないはず。デンマーク・コペンハーゲンにオープンした「WeFood(ウィーフード)」は、消費期限が切れた食材や形が悪かったり傷物になってしまった食材、包装にダメージがある商品のみを販売する、エコなスーパーマーケット。価格は、市場の30~50%オフだそう。

photo : Facebook(@WeFood

「ウィーフード」は、デンマークでホームレスを支援する非営利団体「Fødevarebanken(フードワレバンク)」と、キリスト教系の慈善団体「DanChurdAid(ダンチャーチエイド)」)によるジョイントベンチャービジネス。とはいえこれは、世界初のコンセプトというわけではなく、アメリカでは既に“フードロス(食品ロス)”に対処したスーパーマーケットが展開されている。でも、「ウィーフード」は他店のように、低所得者を対象とした店ではないのだそう。
「もしこの店をソーシャル・スーパーマーケット(低所得者向けの店)といってしまったら、客が利用しずらくなってしまいます。誰だって低所得者だと思われたくないですから」と話すのは、「ダンチャーチエイド」のペール ビエール氏。「無駄な食材廃棄をやめたいなら、みんなで協力すべきです」。
店の従業員たちはすべてボランティア。そして利益は、世界中の貧困と闘うために使われている。2016年2月22日にオープンして以来、人気は収まるどころか、毎日売り切れが続き、行列は常に1ブロックほどの長さ。近年デンマークで問題視されている過剰食材を減らすために、多くの買い物客で賑わっているそうだ。

original text : Megan Friedman

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