特集 2017/1/17(火)
YOU ARE WHAT YOU EAT!

長生きするために食べておきたい食材と調理法って?

楽しくハッピーなグルメライフをできるだけ長く続けるには、やっぱり自己管理がマスト。毎日とは言わずとも、たまには肉をレンズ豆やナッツ、キヌアに代用してみて。「長生き指数が上がる」らしい!?

医学雑誌『Jama Internal Medicine』にて公表された記事によると、「ハーバード・メディカル・スクール」と「マサチューセッツ総合病院」の研究者たちは、36年間にわたって13万人の食事やライフスタイル、病気、死亡率をモニターし、研究を続けてきたという。その食事と健康に焦点をあてた2つの大規模かつ長期にわたる研究データ(看護師の健康研究と、医療関係者の追跡調査)を基に分析した結果、動物性タンパク質を多く摂取していた人は、死亡率が平均を上回ることが明らかに。同時に、動物性タンパク質を植物性タンパク質に3%ほど変更するだけで、心臓病による死亡率が12%も下がることも発見したそう。シンプルな置き換えのように思えるかもしれないが、ソーセージのような加工肉を全粒粉のトーストやシリアル、ナッツ、レンズ豆に変えることが、どうやら長生きにつながるようだ。とくに、喫煙や1日に最低14gのアルコールを飲む人、あるいは体重過多の人には、その効果がより絶大に表れたのだとか。

この研究をリードする「マサチューセッツ総合病院」、「ハーバード大学」の特別研究員、ミンヤン・ソン氏は、「私たちの研究結果では、長く健康的に生きるためにはタンパク質の取り方が重要、ということがわかりました。従来の研究では、主にタンパク質の摂取量にフォーカスしてきました。それも重要ではあるのですが、実は、タンパク質を何の食べ物で摂取するかということも重要なのです。植物性タンパク質からなるべく多くを摂取し、動物性タンパク源を選ぶときは、魚や鶏肉がベター」と指摘する。
 
研究者たちは、生活習慣要因に加えて、特定の肉の種類も原因のひとつではないかと推測している。「健康的なライフスタイルのグループでは関連性が弱まるかもしれないと予測していたが、完全に関係がないとは考えていなかった」とソン博士は振り返る。

疫学教授、兼「オックスフォード大学」の癌・疫学ユニット副理事、ティム・キー教授は、「過去のいくつかの研究には、死亡率との結びつきを動物性タンパク質vs植物性タンパク質で具体的に検証したものもあります。これらの研究は、最初に述べた動物性と植物性食物についての長期的な研究と大まかに一致していることも判明。つまり、健康的な食事は植物源のプロテインを含む植物性食物を摂ることに重きをおき、とくに加工肉などの動物源食物の摂取は控えめにするべき、という見解なのです」と述べる。
 
肉&魚肉ラバーには、なんだか耳が痛いが、悪いことばかりではないので安心して。「ブリティッシュ・ハート・ファンデーション」の上級栄養士ヴィクトリア・テイラー氏は、この研究が、より多くの植物性タンパク源を摂ることのメリットを説いたからといって、動物性タンパク質を完全に避ける必要はないとアドバイスする。「たとえば脂が乗った魚のタンパク質を週に1度摂るのは効果的。また、いきなり肉なしの食事に切り替えるのがハードルが高いようであれば、肉の一部をレンズ豆をはじめとする豆類のような植物性タンパク質に置き換えてみて。肉や魚の摂取量を抑えながら、栄養価の高い食材を取り入れることができるから」

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text: Good Housekeeping  translation: Mayu Nakanishi photo : Getty Images

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